11.3. サーバーでマルチユーザー VNC アクセスの有効化
この手順では、複数のユーザーが同時に VNC セッションを開くように RHEL サーバーを設定します。
前提条件
systemd
ユニットファイルを使用して VNC を設定している場合は、古い VNC 設定を削除します。[root]# rm /etc/systemd/system/vncserver@.service
手順
ユーザーをディスプレイとポート番号にぱっします。
/etc/tigervnc/vncserver.users
設定ファイルで、VNC セッションをエクスポートする各サーバーユーザーに行を追加します。:user-number=user-name
- user-number を、選択した既存ユーザーにマッピングされたポートおよびディスプレイ番号に置き換えます。
- user-name を、選択した既存ユーザーのユーザー名に置き換えます。
以下に例を示します。
:2=vncuser
ファイアウォールで TCP ポート 5900 から 5903 を開きます。
[root]# firewall-cmd --permanent --add-service=vnc-server
ファイアウォールルールを再読み込みします。
[root]# firewall-cmd --reload
以下の行を
/etc/tigervnc/vncserver-config-defaults
設定ファイルに追加します。session=gnome alwaysshared
この設定には、以下の影響があります。
- VNC サーバーは、リモートユーザーがログインすると GNOME セッションを開始します。
- 複数のユーザーが同時に VNC サーバーに接続できます。
VNC セッションをエクスポートする各サーバーユーザーとして、ユーザーの VNC パスワードを設定します。
[regular-user]$ vncpasswd
サーバー上のデスクトップに接続する場合は、リモートクライアントがこのパスワードを入力する必要があります。
ユーザーに VNC を設定している場合は、設定ファイルに正しい SELinux コンテキストがあることを確認します。
[regular-user]$ restorecon -RFv ~/.vnc
通常ユーザーの VNC サーバーユニットを有効にして起動します。
[root]# systemctl enable --now vncserver@:user-number
サーバーがプロプライエタリー Nvidia ドライバーを使用する場合は、Wayland を無効にします。
-
/etc/gdm/custom.conf
設定ファイルのWaylandEnable=False
行のコメントを解除します。 -
DefaultSession=gnome-xorg.desktop
オプションを、設定ファイルの[daemon]
セクションに追加します。 - サーバーを再起動します。
-
関連情報
- 複数のサーバーユーザーへの VNC アクセスを有効にするには、5903 を超える TCP ポートを開きます。詳細は、CLI を使用して事前定義サービスでトラフィックを 制御 または GUI を使用し て事前定義サービスでトラフィックを制御 を参照し てください。