1.4. Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明
インストール前のみ指定できるカスタムリソース属性の他に、インストール前後に変更できるカスタムリソース属性が複数あります。
以下の表に、設定可能なカスタムリソース設定の簡単な説明と、インストール前のみ変更可能であるかどうかを示します。適切に Fuse Online を設定するには、以下の表の情報を活用して、インストール前に default-cr.yml
ファイルをどのように変更するか、またはインストール後に syndesis
カスタムリソースをどのように変更するかを見極める必要があります。その後、該当する手順にしたがいます。
Camel K ランタイム、Knative リソースへのアクセス、および Data Virtualization はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview を参照してください。
機能/設定 | 設定可能なタイミング | 指定内容 |
---|---|---|
Camel K ランタイム(テクノロジープレビュー) | インストール前のみ設定 |
|
強化されたアクティビティー追跡 | インストール前のみ設定 |
|
外部データベース | インストール前のみ設定 |
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コネクションおよびインテグレーションの 内部ストレージ容量。 | インストール前のみ設定 |
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Knative リソースへのアクセス | インストール前のみ設定 |
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Fuse Online コンソールにアクセスするための OpenShift ルート | インストール前のみ設定 |
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3scale の検出 | インストール前または後に設定 |
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バックアップ | インストール前または後に設定 |
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Data Virtualization | インストール前または後に設定 |
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インテグレーションの制限 | インストール前または後に設定 |
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Maven | インストール前または後に設定 |
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メモリー | インストール前または後に設定 |
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監視 | インストール前または後に設定 |
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パブリック REST API | インストール前または後に設定 |
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ToDo app | インストール前または後に設定 |
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アドオン機能と設定
Camel K ランタイムエンジン (テクノロジープレビュー)
Apache Camel K ランタイムは、OCP でインテグレーションをデプロイおよび再デプロイするときに、ターンアラウンドタイムを短縮します。たとえば、1 - 2 分から数秒にパフォーマンスを改善できます。Camel K がランタイムエンジンとしてインストールされている場合、Camel インテグレーションの Spring Boot ランタイムが Camel K に置き換えられます。
Apache Camel K は、エンタープライズ統合パターン (Enterprise Integration Patterns) の Apache Camel フレームワークをベースとしたライトウェイトなクラウド統合プラットフォームです。Camel K は Kubernetes、OpenShift、および Knative でネイティブに実行され、特にサーバーレスおよびマイクロサービスアーキテクチャー向けに設計および最適化されています。Camel K は、クラウドでのインテグレーションの実行時に、自動化およびパフォーマンスの最適化を提供します。Camel K では Kubernetes Operator SDK を使用してインテグレーションをデプロイします。たとえば、OCP で自動的にサービスおよびルートが作成されます。
Camel K は Apache Camel オープンソースコミュニティーのサブプロジェクトです。詳細は、https://github.com/apache/camel-k を参照してください。
Camel K ランタイムが Fuse Online とインストールされている場合、以下の制限が適用されます。
- Fuse Online エクステンションは Camel K ランタイムによってサポートされません。
- エクステンションは、Fuse Online のユーザーインターフェイスの Customizations には表示されません。
Data Virtualization (テクノロジープレビュー)
Data Virtualization により、Fuse Online の開発者は複数の異なるソースからのデータを統合し、OpenShift でデプロイできる仮想データベースイメージを作成できます。詳細は、Red Hat Integration の Data Virtualization に関するドキュメント を参照してください。
強化されたアクティビティー追跡
install_ocp.sh
スクリプトを実行して Fuse Online をインストールした場合、Fuse Online 環境で強化されたアクティビティー追跡が有効になるのがデフォルトの動作です。OperatorHub を使用する場合は、Fuse Online をインストールする前に強化されたアクティビティー追跡を有効にすることが推奨されます。ユーザーインターフェイスを使用すると、有効にできます。コネクションおよびインテグレーションを永続化するための外部データベース
Fuse Online のデフォルトインストールは、コネクションおよびインテグレーション定義を永続化するために Fuse Online によって使用される内部 PostgreSQL データベースを提供します。この代わりに、Amazon RDS for PostgreSQL などの外部 PostgreSQL データベースの使用を選択できます。
内部ストレージ容量
ほとんどの Fuse Online 環境では、デフォルトの
1Gi
で十分対応できます。Red Hat テクニカルサポートが推奨する場合のみ、新しい Fuse Online インストールのこの設定を増強することが想定されます。これは、稼働している別の Fuse Online 環境で Fuse Online のサーバーエラーが発生し、Red Hat テクニカルサポートが、デフォルトよりも容量が大きいデータベースボリュームで Fuse Online 環境をインストールする必要があると判断した場合です。Fuse Online がすでに稼働している OpenShift プロジェクトで Fuse Online の内部ストレージ容量を増やすには、最初に Fuse Online をアンインストールする必要があります。OCP プロジェクトからの Fuse Online のアンインストール を参照してください。