9.4.5. 手動完了の使用 (高度な設定)
Saga をすべて同期的に実行できず、たとえば非同期通信チャネルを使用した外部サービスとの通信などが必要となる場合には、完了モードを AUTO (デフォルト) には設定できません。これは、Saga を作成したエクスチェンジが完了した時点ではその Saga は完了していないためです。実行期間が長い (数時間、数日) Saga EIP では、このようなことがよくあります。このような場合には、MANUAL 完了モードを使用する必要があります。
from("direct:mysaga") .saga() .completionMode(SagaCompletionMode.MANUAL) .completion("direct:finalize") .timeout(2, TimeUnit.HOURS) .to("seda:newOrder") .to("seda:reserveCredit");
seda:newOrder および seda:reserveCredit に非同期の処理を追加します。これらは seda:operationCompleted に非同期のコールバックを送信します。
from("seda:operationCompleted") // an asynchronous callback .saga() .propagation(SagaPropagation.MANDATORY) .bean(controlService, "actionExecuted") .choice() .when(body().isEqualTo("ok")) .to("saga:complete") // complete the current saga manually (saga component) .end()
direct:finalize エンドポイントを追加することで、最終のアクションを実行できます。
完了モードを MANUAL に設定すると、ルート direct:mysaga でエクスチェンジが処理されても Saga が完了せずに持続します (最大持続時間は 2 時間に設定されます)。非同期アクションが両方とも完了することで、Saga が完了します。完了の呼び出しは、Camel Saga コンポーネントの saga :complete エンドポイントを使用して行われます。手動で Saga を補正するための同様のエンドポイントがあります (saga:compensate) 。