第2章 他のデータベースの使用


JBoss Enterprise Application Platform には、設定済みのデータソースサンプルが同梱されており、同梱の Hypersonic データベースをすぐに利用することができます。このデータソースは、JNDI 名 java:/DefaultDS にバインドされており、この記述子は JBOSS_DIST/jboss-as//server/PROFILE/deploy/hsqldb-ds.xml です。
DefaultDS JNDI 名と hsqldb-ds.xml 設定は通常のプラットフォームでの操作には必要ありません。本番用のインスタンスをデプロイする前にこのデータソースを削除するようにしてください。

警告

デフォルトの永続設定は Hypersonic (HSQLDB) に同梱されるため、JBoss Enterprise Platforms は「出荷された状態」で実行できます。ただし、Hypersonic は本番稼働ではサポートされず、本番稼働環境では使用しないでください。
Hypersonic Database の既知の問題は次のとおりです。
  • トランザクション隔離がない
  • スレッドおよびソケットのリーク (connection.close() がリソースを整理しない)
  • 永続品質 (障害発生後にログが破損し、自動回復が行えない)
  • データベースの破損
  • ロード状態での安定性 (扱うデータが大きすぎると、データベースプロセスが消失する)
  • クラスター環境で実行不可
この章では、JBoss Enterprise Application Platform を今日最も使用されているデータベースサーバーに接続するためのデータソースの設定方法やデプロイ方法を詳しく説明します。

2.1. DataSource の設定ファイル

DataSource 設定ファイルの名前は接尾辞の -ds.xml で終わっているため、 JCA デプロイヤーで正しく判別されるようになっています。 docs/example/jca ディレクトリには、 様々な種類のデータベースのサンプルファイルが格納されており、これらを出発点として使用するといいでしょう。 設定フォーマットの総合的な説明については、DTD ファイル docs/dtd/jboss-ds_1_5.dtd を確認するとよいでしょう。 これらのファイルや JBoss JCA 実装についての追加のドキュメントは、http://www.redhat.com/docs/en-US/JBoss_Enterprise_Application_Platform/ にある JBoss Enterprise Application Platform の 管理およびサーバー設定ガイドを参照してください。
ローカルトランザクションデータソースは local-tx-datasource 要素を使って設定され、XA 準拠のデータソースは、xa-datasource を使って設定されます。 サンプルファイル generic-ds.xml は、両タイプの使用法や、接続プール設定などに使用できるその他要素の使用法について説明しています。 ローカル設定のサンプルと XA 設定のサンプルは、 Oracle、DB2、Informix で使用できます。
サンプルファイル firebird-ds.xml facets-ds.xmlsap3-ds.xml を見ると、全く異なる形式であることが分かるはずです。root エレメントは datasources ではなく、connection-factories になっています。 これらのファイルは、事前にパッケージされた JCA リソースアダプターで使用される、より汎用的な別の JCA 設定構文を使用します。 この構文はデーターソース設定固有の構文ではなく、 JMS リソースアダプタを設定するために JBOSS_DIST/jboss-as/server/PROFILE/deploy/messaging/jms-ds.xml ファイル内でも使用されます。
次に例の手順を一つずつ追って、特定の データベース用の datasource のセットアップに 必要な事項を説明していきます。
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