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3.4. 管理インターフェース

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3.4.1. 管理 CLI

管理コマンドラインインターフェース (CLI) は、JBoss EAP のコマンドライン管理ツールです。

管理 CLI を使用して、サーバーの起動および停止、アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ、システムの設定、他の管理タスクの実行を行います。管理 CLI は、管理対象ドメインのドメインコントローラーに接続し、ドメインで管理操作を実行することもできます。

lscdpwd など、多くの共通するターミナルコマンドを使用できます。管理 CLI はタブ補完をサポートします。

コマンドと操作、構文、およびバッチモードでの実行を含む、管理 CLI の使用に関する詳細は、JBoss EAP『管理 CLI ガイド』を参照してください。

管理 CLI の起動
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
注記

Windows Server の場合は、EAP_HOME\bin\jboss-cli.bat スクリプトを使用します。

稼働中のサーバーへの接続
connect

上記の代わりに、管理 CLI を起動し、EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect コマンドを使用すると 1 度に接続できます。

ヘルプの表示

以下のコマンドを実行してヘルプを表示します。

help

コマンドで --help フラグを使用すると、そのコマンドの使用に関する説明が表示されます。たとえば、deploy コマンドの使用に関する情報を表示するには、以下のコマンドを実行します。

deploy --help
管理 CLI の終了
quit
システム設定の表示

以下のコマンドは read-attribute 操作を使用して、データソースの例が有効になっているかどうかを表示します。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:read-attribute(name=enabled)
{
    "outcome" => "success",
    "result" => true
}

管理対象ドメインで実行している場合、コマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を付けて更新するプロファイルを指定する必要があります。

/profile=default/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:read-attribute(name=enabled)
システム設定の更新

以下のコマンドは write-attribute 操作を使用して、データソースの例を無効にします。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled,value=false)
サーバーの起動

管理対象ドメインで実行している場合、管理 CLI を使用してサーバーを起動および停止することもできます。

/host=HOST_NAME/server-config=server-one:start

3.4.2. 管理コンソール

管理コンソールは、JBoss EAP の web ベースの管理ツールです。

管理コンソールを使用して、サーバーの開始および停止、アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ、システム設定の調整、サーバー設定の変更の永続化を行います。管理コンソールは管理タスクも実行でき、現在のユーザーが変更を行った後にサーバーインスタンスの再起動またはリロードが必要な場合はライブ通知も行います。

管理対象ドメインでは、同じドメインのサーバーインスタンスとサーバーグループをドメインコントローラーの管理コンソールから集中管理できます。

デフォルトの管理ポートを使用してローカルホストで稼働している JBoss EAP インスタンスの場合、Web ブラウザーを使用して http://localhost:9990/console/index.html で管理コンソールにアクセスできます。管理コンソールにアクセスできるパーミッションを持つユーザーで認証する必要があります。

管理コンソールでは、JBoss EAP スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインを操作および管理するために以下のタブが提供されます。

Home (ホーム)
一般的な設定および管理タスクを行う方法を学ぶことができます。ツアーに参加して JBoss EAP 管理コンソールについてよく理解してください。
Deployments (デプロイメント)
デプロイメントを追加、削除、および有効化します。管理対象ドメインでは、デプロイメントをサーバーグループに割り当てます。
Configuration (設定)
Web サービス、メッセージング、高可用性などの機能を提供する利用可能なサブシステムを設定します。管理対象ドメインでは、異なるサブシステム設定が含まれるプロファイルを管理します。
Runtime (ランタイム)
サーバーの状態、JVM 使用率、サーバーログなどのランタイム情報を表示します。管理対象ドメインではホスト、サーバーグループ、およびサーバーを管理します。
Patching (パッチ)
JBoss EAP インスタンスにパッチを適用します。
Access Control (アクセス制御)
ロールベースアクセス制御を使用するときにユーザーとグループにロールを割り当てます。

3.4.2.1. 管理コンソールの属性の更新

リソースを編集するために管理コンソールの適切なセクションに移動した後、適切なパーミッションがあれば属性を編集できます。

  1. 編集 リンクをクリックします。
  2. 必要な変更を追加します。

    必要なフィールドにはアスタリスク (*) が付いています。ヘルプ リンクをクリックすると、属性の詳細を表示できます。

    注記

    入力フィールドは、属性のタイプに応じてテキストフィールド、ON/OFF フィールド、またはドロップダウンになります。テキストフィールドによっては、入力時に設定にある値が候補として表示されます。

  3. 保存 をクリックして変更を保存します。
  4. 必要な場合は、サーバーをリロードして変更を反映します。

    変更を保存するとき、変更の反映にリロードが必要な場合はポップアップが表示されます。スタンドアロンサーバーをリロードするには、ポップアップの 再読み込み リンクをクリックします。管理対象ドメインでサーバーをリロードするには、Topology リンクをクリックして、適切なサーバーを選択し、再読み込み ドロップダウンオプションをクリックします。

最近実行した設定に関するアクションの履歴を表示するには、管理コンソールの右上にある通知アイコンをクリックします。

3.4.2.2. 管理コンソールの有効化/無効化

/core-service=management/management-interface=http-interface リソースの console-enabled ブール値属性を設定すると、管理コンソールを有効または無効にできます。ドメインモードマスターホストの場合は、/host=master/core-service=management/management-interface=http-interface を使用します。

たとえば、有効にする場合は以下を設定します。

/core-service=management/management-interface=http-interface:write-attribute(name=console-enabled,value=true)

無効にする場合は以下を設定します。

/core-service=management/management-interface=http-interface:write-attribute(name=console-enabled,value=false)

3.4.2.3. 管理コンソールの言語の変更

管理リソースの言語はデフォルトの英語に設定されています。以下の言語の 1 つを選択することもできます。

  • ドイツ語 (de)
  • 簡体中国語 (zh-Hans)
  • ブラジルポルトガル語 (pt-BR)
  • フランス語 (fr)
  • スペイン語 (es)
  • 日本語 (ja)
管理コンソールの言語の変更方法
  1. 管理コンソールにログインします。
  2. 管理コンソールの右下隅にある Settings をクリックします。
  3. Locale 選択ボックスから必要な言語を選択します。
  4. Save を選択します。確認ボックスに、アプリケーションのリロードが必要であると表示されます。
  5. Yes をクリックします。システムによってブラウザーが自動的に更新され、選択したロケールが使用されます。
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