8.4. サーバーの管理
8.4.1. サーバーグループの設定
以下はサーバーグループ定義の例になります。
<server-group name="main-server-group" profile="full"> <jvm name="default"> <heap size="64m" max-size="512m"/> </jvm> <socket-binding-group ref="full-sockets"/> <deployments> <deployment name="test-application.war" runtime-name="test-application.war"/> <deployment name="helloworld.war" runtime-name="helloworld.war" enabled="false"/> </deployments> </server-group>
サーバーグループの設定は、管理 CLI を使用するか、管理コンソールの Runtime タブから行います。
サーバーグループの追加
以下の管理 CLI コマンドを実行すると、サーバーグループを追加できます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:add(profile=PROFILE_NAME,socket-binding-group=SOCKET_BINDING_GROUP_NAME)
サーバーグループの更新
以下の管理 CLI コマンドを実行すると、サーバーグループ属性を更新できます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:write-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME,value=VALUE)
サーバーグループの削除
以下の管理 CLI コマンドを実行すると、サーバーグループを削除できます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:remove
サーバーグループ属性
サーバーグループには次の属性が必要です。
-
name
: サーバーグループの名前。 -
profile
: サーバーグループプロファイル名。 -
socket-binding-group
: グループのサーバーに使用されるデフォルトのソケットバインディンググループ。サーバーごとに上書きできます。
サーバーグループに含まれる任意の属性は次のとおりです。
-
management-subsystem-endpoint
:remoting
サブシステムからエンドポイントを使用してサーバーグループに属するサーバーを再びホストコントローラーに接続するにはtrue
に設定します。これは、remoting
サブシステムが存在しないと機能しません。 -
socket-binding-default-interface
: このサーバーのソケットバインディンググループのデフォルトインターフェース。 -
socket-binding-port-offset
: ソケットバインディンググループによって提供されたポート値に追加するデフォルトのオフセット。 -
deployments
: グループのサーバーにデプロイするデプロイメントコンテンツ。 -
jvm
: グループの全サーバーに対するデフォルトの JVM 設定。ホストコントローラーはこれらの設定をhost.xml
の他の設定とマージし、サーバーの JVM を開始するために使用される設定を作成します。 -
deployment-overlays
: 定義されたデプロイメントオーバーレイと、このサーバーグループのデプロイメントとの間をリンクします。 -
system-properties
: グループのサーバーに設定するシステムプロパティー。
8.4.2. サーバーの設定
デフォルトの host.xml
設定ファイルは 3 つのサーバーを定義します。
<servers> <server name="server-one" group="main-server-group"> </server> <server name="server-two" group="main-server-group" auto-start="true"> <socket-bindings port-offset="150"/> </server> <server name="server-three" group="other-server-group" auto-start="false"> <socket-bindings port-offset="250"/> </server> </servers>
server-one
という名前のサーバーインスタンスは main-server-group
に関連付けられ、そのサーバーグループによって指定されるサブシステム設定とソケットバインディングを継承します。server-two
という名前のサーバーインスタンスも main-server-group
に関連付けられていますが、server-one
によって使用されるポートの値と競合しないようにソケットバインディングの port-offset
の値も定義します。server-three
という名前のサーバーインスタンスは other-server-group
に関連付けられ、そのグループの設定を使用します。また、 port-offset
の値も定義し、ホストコントローラーの起動時にこのサーバーが起動しないように auto-start
を false
に設定します。
サーバーの設定は、管理 CLI を使用するか、管理コンソールの Runtime タブから行います。
サーバーの追加
以下の管理 CLI コマンドを実行すると、サーバーを追加できます。
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:add(group=SERVER_GROUP_NAME)
サーバーの更新
以下の管理 CLI コマンドを実行すると、サーバー属性を更新できます。
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:write-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME,value=VALUE)
サーバーの削除
以下の管理 CLI コマンドを実行すると、サーバーを削除できます。
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:remove
サーバーの属性
サーバーには以下の属性が必要です。
-
name
: サーバーの名前。 -
group
: ドメインモデルからのサーバーグループの名前。
サーバーには以下の任意の属性が含まれます。
-
auto-start
: ホストコントローラーの起動時にこのサーバーが起動されるかどうか。 -
socket-binding-group
: このサーバーが属するソケットバインディンググループ。 -
socket-binding-port-offset
: このサーバーのソケットバイディンググループによって提供されたポート値に追加されるオフセット。 -
update-auto-start-with-server-status
: サーバーの状態でauto-start
属性を更新します。 -
interface
: サーバーで使用できる完全に指定された名前付きのネットワークインターフェースのリスト。 -
jvm
: このサーバーの JVM 設定。宣言されていない場合、設定は親のサーバーグループまたはホストから継承されます。 -
path
: 名前付きのファイルシステムパスのリスト。 -
system-property
: このサーバーに設定するシステムプロパティーのリスト。
8.4.3. サーバーの起動と停止
管理コンソールから起動、停止、リロードなどの操作をサーバーで実行するには、Runtime タブに移動して適切なホストまたはサーバーグループを選択します。
管理 CLI を使用してこれらの操作を実行する場合は以下のコマンドを参照してください。
サーバーの起動
特定のホストで 1 台のサーバーを起動できます。
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:start
指定のサーバーグループのサーバーをすべて起動できます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:start-servers
サーバーの停止
特定のホストで 1 台のサーバーを停止できます。
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:stop
指定のサーバーグループのサーバーをすべて停止できます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:stop-servers
サーバーのリロード
特定のホストで 1 台のサーバーをリロードできます。
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME:reload
指定のサーバーグループのサーバーをすべてリロードできます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:reload-servers
サーバーの Kill
指定のサーバーグループのすべてのサーバープロセスを kill することができます。
/server-group=SERVER_GROUP_NAME:kill-servers