6.2. 分散ワークロードの設定
データサイエンティストが OpenShift AI で使用できるように分散ワークロード機能を設定するには、いくつかのコンポーネントを有効にする必要があります。
前提条件
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cluster-admin
ロールで OpenShift Container Platform にログインしている。 - 十分なリソースがある。ベースの OpenShift AI リソースに加えて、分散ワークロードインフラストラクチャーをデプロイするには 1.1 vCPU および 1.6 GB のメモリーが必要です。
- Ray クラスターイメージにアクセスできる。Ray クラスターの作成方法については、Ray クラスターのドキュメント を参照してください。
- ナレッジベースのソリューション記事 How to migrate from a separately installed CodeFlare Operator in your data science cluster の説明に従って、以前にインストールされた CodeFlare Operator のインスタンスがすべて削除されている。
- グラフィックスプロセッシングユニット (GPU) を使用する場合は、OpenShift AI で GPU サポートを有効にしている。OpenShift AI での GPU サポートの有効化 を参照してください。
自己署名証明書を使用する場合は、証明書の使用 で説明されているように、証明書を中央証明局 (CA) バンドルに追加しておきます (非接続環境の場合は、証明書の使用 を参照してください)。分散ワークロードでこれらの証明書を使用するために必要な追加設定はありません。一元的に設定された自己署名付き証明書は、次のマウントポイントのワークロード Pod で自動的に使用できるようになります。
クラスター全体の CA バンドル:
/etc/pki/tls/certs/odh-trusted-ca-bundle.crt /etc/ssl/certs/odh-trusted-ca-bundle.crt
/etc/pki/tls/certs/odh-trusted-ca-bundle.crt /etc/ssl/certs/odh-trusted-ca-bundle.crt
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow カスタム CA バンドル:
/etc/pki/tls/certs/odh-ca-bundle.crt /etc/ssl/certs/odh-ca-bundle.crt
/etc/pki/tls/certs/odh-ca-bundle.crt /etc/ssl/certs/odh-ca-bundle.crt
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
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OpenShift Container Platform コンソールで、Operators
Installed Operators をクリックします。 - Red Hat OpenShift AI Operator を検索し、Operator 名をクリックして Operator details ページを開きます。
- Data Science Cluster タブをクリックします。
デフォルトのインスタンス名をクリックして、インスタンスの詳細ページを開きます。
注記Red Hat OpenShift AI 2.4 以降、新規インストールのデフォルトのインスタンス名は default-dsc です。以前のインストールのデフォルトのインスタンス名である rhods は、アップグレード時に保持されます。
- YAML タブをクリックして、インスタンスの仕様を表示します。
次の表に示すように、
spec.components
セクションで、分散ワークロードがパイプライン、ノートブック、またはその両方から実行されるかどうかに応じて、必要なコンポーネントのmanagementState
フィールドが正しく設定されていることを確認します。Expand 表6.1 分散ワークロードに必要なコンポーネント コンポーネント パイプラインのみ ノートブックのみ パイプラインおよびノートブック codeflare
Managed
Managed
Managed
dashboard
Managed
Managed
Managed
datasciencepipelines
Managed
Removed
Managed
ray
Managed
Managed
Managed
workbenches
Removed
Managed
Managed
-
Save をクリックします。しばらくすると、
Managed
状態のコンポーネントの準備が整います。
検証
以下のように codeflare-operator-manager
Pod のステータスを確認します。
- OpenShift Container Platform コンソールの Project リストから、redhat-ods-applications を選択します。
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Workloads
Deployments をクリックします。 - codeflare-operator-manager デプロイメントを検索し、デプロイメント名をクリックしてデプロイメントの詳細ページを開きます。
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Pods タブをクリックします。
codeflare-operator-manager-_<pod-id>_
Pod のステータスがRunning
になると、Pod は使用できる状態になります。Pod に関する詳細情報を表示するには、Pod 名をクリックして Pod の詳細ページを開き、Logs タブをクリックします。