18.2. StorageCluster CR を更新して Ceph OSD の完全なしきい値を設定する


StorageCluster CR を更新することで、Ceph OSD の完全しきい値を設定できます。デフォルト設定をオーバーライドする場合は、この手順を使用します。

手順

StorageCluster CR を更新して、fullbackfillfullnearfull の設定を変更できます。

full

Ceph が原因で、指定された容量に達した OSD での IO 操作ができない場合は Ceph OSD のフル比率を更新するには、次のコマンドを使用します。デフォルトは 0.85 です。

注記

値が 1.0 に近すぎると、OSD がいっぱいになり、拡張する場所がなくなり、クラスターは回復不能になります。

たとえば、Ceph OSD のフル比率を 0.9 に設定するには、以下を実行します。

$ oc patch storagecluster ocs-storagecluster -n openshift-storage --type json --patch '[{ "op": "replace", "path": "/spec/managedResources/cephCluster/fullRatio", "value": 0.90 }]'

backfillfull

指定された容量に達した OSD へのバックフィルを Ceph が拒否した場合に備えて、次のコマンドを使用して Ceph OSDd バックフィルフル比率を設定します。デフォルト値は 0.80 です。

注記

値が 1.0 に近すぎると、OSD がいっぱいになり、クラスターはバックフィルできなくなります。

たとえば、backfill full を 0.85 に設定します。

$ oc patch storagecluster ocs-storagecluster -n openshift-storage --type json --patch '[{ "op": "replace", "path": "/spec/managedResources/cephCluster/backfillFullRatio", "value": 0.85 }]'

nearfull

クラスターが指定された容量に達したときに Ceph が nearfull OSD メッセージを返す場合に備えて、次のコマンドを使用して Ceph OSD ニアフル比率を設定します。デフォルト値は 0.75 です。

たとえば、nearfull を 0.8 に設定します。

$ oc patch storagecluster ocs-storagecluster -n openshift-storage --type json --patch '[{ "op": "replace", "path": "/spec/managedResources/cephCluster/nearFullRatio", "value": 0.8 }]'
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