11.2. ルートおよびデフォルトルートの設定
ホストのデフォルトルートを設定するには、2 とおりの方法があります。インターフェースが DHCP を使用しており、DHCP がゲートウェイアドレスを提供している場合には、システムは対象のゲートウェイに対してデフォルトルートを使用します。それ以外の場合には、静的な IP を使用するインターフェースにデフォルトのルートを設定することができます。
Linux カーネルは複数のデフォルトゲートウェイをサポートしますが、最も低いメトリックが指定されたゲートウェイのみを使用します。複数の DHCP インターフェースがある場合には、どのデフォルトゲートウェイが使用されるかが推測できなくなります。このような場合には、デフォルトルートを使用しないインターフェースに defroute: false
を設定することを推奨します。
たとえば、DHCP インターフェース (nic3
) をデフォルトのルートに指定する場合があります。そのためには、以下の YAML を使用して別の DHCP インターフェース (nic2
) 上のデフォルトのルートを無効にします。
defroute
パラメーターは DHCP で取得したルートのみに適用されます。
静的な IP が指定されたインターフェースに静的なルートを設定するには、サブネットにルートを指定します。たとえば、Internal API ネットワーク上のゲートウェイ 172.17.0.1 を経由するサブネット 10.1.2.0/24 にルートを設定します。