10.8. ネットワーク環境パラメーター


以下の表は、ネットワーク環境ファイルの parameter_defaults セクションで使用することのできるパラメーターをまとめたものです。これらのパラメーターで、ご自分の NIC テンプレートのデフォルトパラメーターの値を上書きします。

パラメーター説明タイプ

ControlPlaneDefaultRoute

コントロールプレーン上のルーターの IP アドレスで、デフォルトではコントローラーノード以外のロールのデフォルトルートとして使用されます。ルーターの代わりに IP マスカレードを使用する場合には、アンダークラウドの IP に設定します。

文字列

ControlPlaneSubnetCidr

コントロールプレーン上で使用される IP ネットワークの CIDR ネットマスク。コントロールプレーンのネットワークが 192.168.24.0/24 を使用する場合には、CIDR は 24 になります。

文字列 (ただし、実際には数値)

*NetCidr

特定のネットワークの完全なネットワークおよび CIDR ネットマスク。このパラメーターのデフォルト値には、network_data ファイルで規定するネットワークの ip_subnet が自動的に設定されます。例: InternalApiNetCidr: 172.16.0.0/24

文字列

*AllocationPools

特定のネットワークに対する IP 割り当て範囲。このパラメーターのデフォルト値には、network_data ファイルで規定するネットワークの allocation_pools が自動的に設定されます。例: InternalApiAllocationPools: [{'start': '172.16.0.10', 'end': '172.16.0.200'}]

ハッシュ

*NetworkVlanID

特定のネットワーク上のノードの VLAN ID。このパラメーターのデフォルト値には、network_data ファイルで規定するネットワークの vlan が自動的に設定されます。例: InternalApiNetworkVlanID: 201

数値

*InterfaceDefaultRoute

特定のネットワークのルーターアドレスで、ロールのデフォルトルートまたは他のネットワークへのルートとして使用することができます。このパラメーターのデフォルト値には、network_data ファイルで規定するネットワークの gateway_ip が自動的に設定されます。例: InternalApiInterfaceDefaultRoute: 172.16.0.1

文字列

DnsServers

resolv.conf に追加する DNS サーバーの一覧。通常は、最大で 2 つのサーバーが許可されます。

コンマ区切りリスト

EC2MetadataIp

オーバークラウドノードのプロビジョニングに使用されるメタデータサーバーの IP アドレス。コントロールプレーン上のアンダークラウドの IP アドレスに設定されます。

文字列

BondInterfaceOvsOptions

ボンディングインターフェースのオプション。例: BondInterfaceOvsOptions: "bond_mode=balance-slb"

文字列

NeutronExternalNetworkBridge

OpenStack Networking (neutron) に使用する外部ブリッジ名のレガシー値。NeutronBridgeMappings で複数の物理ブリッジを定義することができるように、この値はデフォルトでは空欄になっています。通常は、この値を上書きしないでください。

文字列

NeutronFlatNetworks

フラットなネットワークが neutron プラグインで設定されるように定義します。External ネットワークを作成できるようにデフォルトは「datacentre」に設定されています。例: NeutronFlatNetworks: "datacentre"

文字列

NeutronBridgeMappings

使用する論理ブリッジから物理ブリッジへのマッピング。ホストの外部ブリッジ (br-ex) を物理名 (datacentre) にマッピングするようにデフォルト設定されています。OpenStack Networking (neutron) プロバイダーネットワークまたは Floating IP ネットワークを作成する際に、論理名を参照します。例: NeutronBridgeMappings: "datacentre:br-ex,tenant:br-tenant"

文字列

NeutronPublicInterface

ネットワーク分離を使用しない場合に、ネットワークノード向けにインターフェースを br-ex にブリッジするインターフェースを定義します。通常、ネットワークを 2 つしか持たない小規模なデプロイメント以外では使用しません。例: NeutronPublicInterface: "eth0"

文字列

NeutronNetworkType

OpenStack Networking (neutron) のテナントネットワークタイプ。複数の値を指定するには、コンマ区切りリストを使用します。利用可能なネットワークがすべてなくなるまで、最初に指定したタイプが使用されます。その後、次のタイプが使用されます。例: NeutronNetworkType: "vxlan"

文字列

NeutronTunnelTypes

neutron テナントネットワークのトンネリング種別。複数の値を指定するには、コンマ区切りの文字列を使用します。例: NeutronTunnelTypes: 'gre,vxlan'

文字列 / コンマ区切りリスト

NeutronTunnelIdRanges

テナントネットワークの割り当てに使用できる GRE トンネリングの ID 範囲。例: NeutronTunnelIdRanges "1:1000"

文字列

NeutronVniRanges

テナントネットワークの割り当てに使用できる VXLAN VNI の ID 範囲。例: NeutronVniRanges: "1:1000"

文字列

NeutronEnableTunnelling

すべてのトンネル化ネットワークを有効にするか完全に無効にするかを定義します。トンネル化ネットワークを作成する予定が全くない場合を除き、このパラメーターは有効のままにしてください。デフォルトでは有効に設定されています。

ブール値

NeutronNetworkVLANRanges

サポートされる ML2 および Open vSwitch VLAN マッピングの範囲。デフォルトでは、物理ネットワーク datacentre 上の VLAN を許可するように設定されています。複数の値を指定するには、コンマ区切りリストを使用します。例: NeutronNetworkVLANRanges: "datacentre:1:1000,tenant:100:299,tenant:310:399"

文字列

NeutronMechanismDrivers

neutron テナントネットワークのメカニズムドライバー。デフォルトは「ovn」です。複数の値を指定するには、コンマ区切りの文字列を使用します。例: NeutronMechanismDrivers: 'openvswitch,l2population'

文字列 / コンマ区切りリスト

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