9.2. geo レプリケーションと比較したリポジトリーミラーリング
Red Hat Quay の geo レプリケーションは、データベースが共有されている間に、2 つ以上の異なるストレージバックエンド間でイメージストレージのバックエンドデータ全体をミラーリングします (たとえば、2 つの異なる blob ストレージエンドポイントを持つ 1 つの Red Hat Quay レジストリー)。geo レプリケーションの主なユースケースには、次のようなものがあります。
- 地理的に分散する設定向けのバイナリー Blob へのアクセス速度を上げる
- イメージのコンテンツがリージョン全体で同じであることを保証する
リポジトリーのミラーリングは、選択されたリポジトリー (またはリポジトリーのサブセット) をあるレジストリーから別のレジストリーに同期します。レジストリーは固有であり、各レジストリーには個別のデータベースおよび個別のイメージストレージがあります。
ミラーリングの主な使用例は次のとおりです。
- 異なるデータセンターまたはリージョンでの独立したレジストリーのデプロイメント。ここでは、全コンテンツの特定サブセットがデータセンター/リージョン間で共有されることになっています。
- 外部レジストリーからローカル Red Hat Quay デプロイメントへの選択された (許可リスト化された) アップストリームリポジトリーの自動同期またはミラーリング。
リポジトリーのミラーリングと Geo レプリケーションを同時に使用できます。
機能と性能 | Geo レプリケーション | リポジトリーのミラーリング |
---|---|---|
設計されている機能 | グローバルに共有されるレジストリー | 独立した異なるレジストレーション |
レプリケーションまたはミラーリングがまだ完了していない場合はどうなるか? | リモートコピーを使用する (遅くなります) | イメージが表示されない |
両地域のすべてのストレージバックエンドへのアクセスが必要か? | はい (すべての Red Hat Quay ノード) | いいえ (個別のストレージ) |
ユーザーは両方のサイトのイメージを同じリポジトリーにプッシュできるか? | はい | いいえ |
すべてのレジストリーの内容と設定がすべての地域で同一であるかどうか (共有データベース)? | はい | いいえ |
ユーザーはミラーリングする個別の namespace またはリポジトリーを選択できるか? | いいえ | はい |
ユーザーは同期ルールにフィルターを適用できるか? | いいえ | はい |
各地域で許可されている個々の/異なるロールベースのアクセス制御設定があるか? | いいえ | はい |