第4章 Red Hat Quay の設定情報


設定 YAML を確認すると、Red Hat Quay の設定に関連するさまざまな問題を特定して解決するのに役立ちます。設定 YAML を確認すると、次の問題に対処するのに役立ちます。

  • 間違った設定パラメーター: データベースが期待どおりに機能していない場合、またはパフォーマンスの問題が発生している場合は、設定パラメーターに問題がある可能性があります。設定 YAML をチェックすることで、管理者は、必要なパラメーターがすべて正しく設定されており、データベースの意図した設定と一致していることを確認できます。
  • リソース制限: 設定 YAML では、メモリーや CPU 制限など、データベースのリソース制限を指定する場合があります。データベースがリソースの制約に遭遇している場合、または他のサービスとの競合が発生している場合、これらの制限を調整すると、リソースの割り当てが最適化され、全体的なパフォーマンスが向上することがあります。
  • 接続の問題: 設定 YAML のネットワーク設定が正しくないと、アプリケーションとデータベース間の接続の問題が発生する可能性があります。ネットワーク設定が適切に行われていることを確認すると、接続と通信に関連する問題を解決できます。
  • データストレージとパス: 設定 YAML には、データとログを保存するためのパスが含まれる場合があります。パスが正しく設定されていない場合、またはパスにアクセスできない場合、データベースでデータの読み取りまたは書き込み中にエラーが発生して、操作上の問題が発生する可能性があります。
  • 認証とセキュリティー: 設定 YAML には、ユーザー名、パスワード、アクセス制御などの認証設定が含まれる場合があります。これらの設定を確認することは、データベースのセキュリティーを維持して、許可されたユーザーのみがアクセスできるようにするために非常に重要です。
  • プラグインと拡張機能の設定: 一部のデータベースは、機能を強化する拡張機能またはプラグインをサポートしています。これらのプラグインが正しく設定されていないか、正しく読み込まれていない場合は、問題が発生する可能性があります。設定 YAML を確認すると、プラグイン設定に関する問題の特定に役立ちます。
  • レプリケーションと高可用性の設定: クラスター化またはレプリケートされたデータベースセットアップでは、設定 YAML でレプリケーション設定と高可用性設定を定義できます。設定が正しくないと、データの不整合やシステムの不安定が発生する可能性があります。
  • バックアップと回復のオプション: 設定 YAML には、データのバックアップの実行方法と障害発生時のデータの回復方法を指定するバックアップと回復のオプションが含まれる場合があります。これらの設定を検証すると、データの安全性と回復プロセスの成功を保証できます。

設定 YAML を確認することで、Red Hat Quay 管理者は、データベースに依存するアプリケーションやサービスに重大な中断を引き起こす前に、これらの問題を検出して解決できます。

4.1. Red Hat Quay の設定情報の取得

スタンドアロン、Operator、Geo レプリケーションのデプロイメントを含む、あらゆるタイプの Red Hat Quay デプロイメントの設定情報を取得できます。設定情報を取得すると、認証と認可、データベース、オブジェクトストレージ、リポジトリーミラーリングに関する問題の解決に役立ちます。必要な設定情報を取得したら、config.yaml ファイルを更新するか、Red Hat ナレッジベース でソリューションを検索するか、Red Hat サポートチームでサポートチケットを作成してください。

手順

  1. Red Hat Quay Operator デプロイメントに関する設定情報を取得するには、oc execoc cp、または oc rsync を使用できます。

    1. oc exec コマンドを使用するには、次のコマンドを入力します。

      $ oc exec -it <quay_pod_name> -- cat /conf/stack/config.yaml

      このコマンドは、config.yaml ファイルをターミナルに直接返します。

    2. oc copy コマンドを使用するには、次のコマンドを入力します。

      $ oc cp <quay_pod_name>:/conf/stack/config.yaml /tmp/config.yaml

      この情報をデバイスに表示するには、次のコマンドを入力します。

      $ cat /tmp/config.yaml
    3. oc rsync コマンドを使用するには、次のコマンドを入力します。

      oc rsync <quay_pod_name>:/conf/stack/ /tmp/local_directory/

      この情報をデバイスに表示するには、次のコマンドを入力します。

      $ cat /tmp/local_directory/config.yaml

      出力例

      DISTRIBUTED_STORAGE_CONFIG:
      local_us:
      - RHOCSStorage
      - access_key: redacted
        bucket_name: lht-quay-datastore-68fff7b8-1b5e-46aa-8110-c4b7ead781f5
        hostname: s3.openshift-storage.svc.cluster.local
        is_secure: true
        port: 443
        secret_key: redacted
        storage_path: /datastorage/registry
      DISTRIBUTED_STORAGE_DEFAULT_LOCATIONS:
      - local_us
      DISTRIBUTED_STORAGE_PREFERENCE:
      - local_us

  2. スタンドアロン Red Hat Quay デプロイメントの設定情報を取得するには、podman cp または podman exec を使用できます。

    1. podman copy コマンドを使用するには、次のコマンドを入力します。

      $ podman cp <quay_container_id>:/conf/stack/config.yaml /tmp/local_directory/

      この情報をデバイスに表示するには、次のコマンドを入力します。

      $ cat /tmp/local_directory/config.yaml
    2. podman exec を使用するには、次のコマンドを入力します。

      $ podman exec -it <quay_container_id> cat /conf/stack/config.yaml

      出力例

      BROWSER_API_CALLS_XHR_ONLY: false
      ALLOWED_OCI_ARTIFACT_TYPES:
          application/vnd.oci.image.config.v1+json:
              - application/vnd.oci.image.layer.v1.tar+zstd
          application/vnd.sylabs.sif.config.v1+json:
              - application/vnd.sylabs.sif.layer.v1+tar
      AUTHENTICATION_TYPE: Database
      AVATAR_KIND: local
      BUILDLOGS_REDIS:
          host: quay-server.example.com
          password: strongpassword
          port: 6379
      DATABASE_SECRET_KEY: 05ee6382-24a6-43c0-b30f-849c8a0f7260
      DB_CONNECTION_ARGS: {}
      ---

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