第3章 Red Hat Quay のログ情報


を使用してログ情報を取得すると、コンテナーまたは Pod で実行されているアプリケーションの管理、監視、トラブルシューティングにさまざまな方法で役立ちます。ログ情報の取得が重要である理由には、次のようなものがあります。

  • デバッグとトラブルシューティング: ログはアプリケーション内で何が起こっているかについての洞察を提供し、開発者やシステム管理者が問題を特定して解決できるようにします。ログメッセージを分析すると、アプリケーションの実行中に発生する可能性のあるエラー、例外、警告、または予期しない動作を特定できます。
  • パフォーマンス監視: ログの監視は、アプリケーションとそのコンポーネントのパフォーマンスを追跡するのに役立ちます。応答時間、リクエスト率、リソース使用率などの指標を監視すると、需要に合わせてアプリケーションを最適化およびスケーリングするのに役立ちます。
  • セキュリティー分析: 潜在的なセキュリティー違反を監査および検出するには、ログが不可欠です。ログを分析することで、不審なアクティビティー、不正アクセスの試み、または異常な動作を特定でき、セキュリティーの脅威の検出と対応に役立ちます。
  • ユーザー行動の追跡: 場合によっては、ログを使用してユーザーのアクティビティーや行動を追跡できます。これは、ユーザーアクションの追跡が監査やコンプライアンスの目的に役立つ可能性がある、機密データを扱うアプリケーションにとって特に重要です。
  • キャパシティプランニング: ログデータを使用してリソースの使用パターンを把握し、キャパシティプランニングに役立てることができます。ログを分析することで、ピーク使用期間を特定し、リソースのニーズを予測して、それに応じてインフラストラクチャーを最適化できます。
  • エラー分析: エラーが発生した場合、ログはエラーに至るまでに何が起こったのかについての貴重なコンテキストを提供できます。これは、問題の根本原因を理解し、デバッグプロセスを容易にするのに役立ちます。
  • デプロイメントの検証: デプロイメントプロセス中のログ記録は、アプリケーションが正しく起動しているかどうか、すべてのコンポーネントが期待どおりに機能しているかどうかを検証するのに役立ちます。
  • 継続的インテグレーション/継続的デプロイメント (CI/CD): CI/CD パイプラインでは、チームが各段階の成功または失敗を監視できるように、ビルドとデプロイメントのステータスをキャプチャーするためにログ記録が不可欠です。

3.1. Red Hat Quay のログ情報の取得

ログ情報は、Geo レプリケーションデプロイメント、スタンドアロンデプロイメント、Operator デプロイメントなど、あらゆるタイプの Red Hat Quay デプロイメントについて取得できます。ミラーリングされたリポジトリーのログ情報も取得できます。これは、認証と認可の問題、およびオブジェクトストレージの問題のトラブルシューティングに役立ちます。必要なログ情報を取得したら、Red Hat ナレッジベース で解決策を検索するか、Red Hat サポートチームにサポートチケットを提出できます。

Red Hat Quay デプロイメントのログを取得するには、次の手順を使用します。

手順

  • OpenShift Container Platform で Red Hat Quay Operator を使用している場合は、次のコマンドを入力してログを表示します。

    $ oc logs <quay_pod_name>
  • スタンドアロン Red Hat Quay デプロイメントを使用している場合は、次のコマンドを入力します。

    $ podman logs <quay_container_name>

    出力例

    ...
    gunicorn-web stdout | 2023-01-20 15:41:52,071 [205] [DEBUG] [app] Starting request: urn:request:0d88de25-03b0-4cf9-b8bc-87f1ac099429 (/oauth2/azure/callback) {'X-Forwarded-For': '174.91.79.124'}
    ...

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