4.5. エラータ


管理しているシステムへのエラータの利用可能状況と適用状況を追跡するには、 上部ナビゲーションバーから エラータ タブを選択します。
最初に表示されるページは エラータの概要 ページです。 管理アクセスを持つシステムのうち少なくとも 1 台のシステムに適用できるエラータおよびまだ適用していないエラータを表示します。

注記

システムにエラータ更新が発行された時に電子メールを受け取るには、 概要ユーザーの個人設定 の順で進み、 電子メールの通知を受け取る を選択します。
Red Hat はエラータ更新を、セキュリティ関連、バグ修正、機能拡張、の 3 種類のカテゴリに分けてリリースします。エラータ更新はそれぞれ、問題点とそのソリューションの要約で構成され、問題の修正に必要な RPM パッケージが含まれます。
3 種類のエラータ更新を区別するために次のようなアイコンが使用されます。
  • — セキュリティ関連の更新が利用できます。 更新を行うことを 強くお勧めします
  • — バグ修正関連の更新があります、 更新を行うことをお勧めします。
  • — 機能強化に関する更新があります。
各エラータの要約は一覧形式で提供されているため、 エラータのタイプ、 重度 (セキュリティ更新の場合)、 対象、 影響を受けるシステム数などを素早く確認することができます。
本章に記載されている説明の他、 次のサイトからはエラータを製品ライン別に見ることができます。 https://rhn.redhat.com/errata

4.5.1. 関連エラータ

図4.15「エラータ一覧」 に示す通り、 該当エラータ のページでは登録されているシステムに適用できるエラータ更新をカスタマイズした一覧で表示します。 タイプ、 重度 (セキュリティ更新の場合)、 アドバイザリ番号、 シノプシス、 影響を受けるシステム、 更新日などの各エラータ更新の要約を確認することができます。

図4.15 エラータ一覧

アドバイザリをクリックすると エラータの詳細 ページの 詳細 タブに移動します。 関連するシステム数をクリックすると エラータの詳細 ページの 影響を受けるシステム タブに移動します。 詳細は 「エラータの詳細」 でご覧ください。

4.5.2. すべてのエラータ

すべてのエラータ ページは、Red Hat がリリースする全エラータ更新の一覧を表示します。関連エラータ ページと同様に、アドバイザリまたは影響を受けるシステム数をクリックすると エラータの詳細 ページ内の該当タブに移動します。詳細は「エラータの詳細」 を参照してください。

4.5.2.1. エラータ更新を適用

エラータ更新には、エラータ更新を適用するのに必要な更新済みのパッケージの一覧が含まれています。エラータ更新をシステムに適用するには、システムにエンタイトルメントが付与されていなければなりません。
システムに適用できる全てのエラータ更新を適用するには、 左上のナビゲーションバーの システムシステムとクリックして 行きます。 エンタイトルメントのあるシステム名をクリックして、 表示される システムの詳細 ページの エラータ タブをクリックします。 該当のエラータ一覧が表示されたら、 すべてを選択 をクリックし、 ページ右下の エラータの適用 ボタンをクリックします。 まだスケジュールされていなかったエラータ、 スケジュールされ失敗したエラータ、 適用が取消しになったエラータのみが一覧表示されます。 すでに待機中の更新はこの一覧から除外されています。
また、Management ユーザーの場合は次の 2 通りの手段でもエラータ更新を適用することができます。
  • 1 システムまたは複数のシステムに特定のエラータ更新を適用する場合はエラータ一覧内でその更新を検索します。 一覧表で影響を受けるシステム数をクリックすると エラータの詳細 ページの 影響を受けるシステム タブに移動します。 更新するシステムを個々に選択し、 エラータの適用 ボタンをクリックします。 確認のページで更新するシステムを再確認してから 確認 ボタンをクリックします。
  • 複数のエラータ更新を 1 システムまたは複数のシステムに適用する場合は、 システム の一覧からそのシステムを選択し、一覧の更新 ボタンをクリックします。左側のナビゲーションバー内の システムセットの管理 リンクをクリックしてから システム タブをクリックします。目的のシステムが選択されたことを確認して、エラータ タブをクリックし適用するエラータ更新を選択して エラータの適用 ボタンをクリックします。早急に適用する (クライアントシステム上の Red Hat Network デーモン が RHN に次回接続する際に適用)、または適用する日付と時間をスケジュールすることもできます。更新をスケジュール ボタンをクリックします。待機中のアクション 一覧からエラータ更新の進捗を確認することができます。 詳しくは 「スケジュール」 を参照してください。

重要

パッケージのインストールをスケジュールする場合は、RHN デーモン経由でパッケージがインストールされます。システム上で RHN デーモンを有効にする必要があります。
エラータの更新には、次のような規則が適用されます。
  • それぞれのパッケージは 1 チャンネルまたは複数チャンネルに属する 1 メンバーとなります。 選択したシステムが該当パッケージを含んでいるチャンネルにサブスクライブされない場合、 パッケージはそのシステムにはインストールされません。
  • より最新バージョンのパッケージがすでにシステムに存在する場合、 パッケージはそのシステムにはインストールされません。
  • 古いバージョンのパッケージがインストールされている場合、 パッケージはアップグレードされます。

4.5.2.2. エラータの詳細

関連 または すべて のページ内で、 エラータ更新のアドバイザリをクリックすると エラータの詳細ページが表示されます。 このページは更に次のタブに分割されています。
4.5.2.2.1. エラータの詳細 ⇒ 詳細
このサブタブは Red Hat が発行したエラータレポートを表示します。冒頭には、重度 (セキュリティ更新の場合)、発行日、更新日などを含むエラータの要約が表示されます。その後に、詳しいエラータの説明と問題の解決に必要となる手順が続きます。
影響を受けるチャンネル ラベルの下に影響を受けるパッケージを持つすべてのチャンネルが一覧表示されます。 チャンネル名をクリックするとそのチャンネルの チャンネルの詳細 ページの パッケージ サブタブが表示されます。 詳しくは 「ソフトウェアチャンネルの詳細」 を参照してください。
修正 の下には、 このエラータで解決される Bugzilla のエントリが一覧表示されます。 いずれかの要約テキストをクリックすると http://bugzilla.redhat.com にある Bugzilla エントリが開きます。 エントリを閲覧するには Bugzilla アカウントを持っていなければならないので注意してください。
セキュリティ更新は http://cve.mitre.org で追跡されているように特定の脆弱性を一覧表示します。 この情報は CVEs ラベルの下に表示されます。
Red Hat では、セキュリティ更新の情報は OVAL 形式で提供しています。OVAL 形式とは、open vulnerability and assessment language の省略名で Mitre により促進されています (http://oval.mitre.org)。 Oval ラベルの下のリンクをクリックするとこの情報がシステムにダウンロードされます。
4.5.2.2.2. エラータの詳細 ⇒ パッケージ
更新済みの各 RPM へのリンクをチャンネルごとに分割して表示します。 パッケージ名をクリックすると、 その パッケージの詳細 ページが表示されます。
4.5.2.2.3. エラータの詳細 ⇒ 影響を受けるシステム
エラータ更新で影響を受けるシステム郡を表示します。 更新はここで適用することができます (「エラータ更新を適用」 を参照)。 システム名をクリックすると システムの詳細 ページに移動します。 詳細は 「システムの詳細」 をご覧ください。
影響を受けるシステムの表中に「状態」コラムがあり、 更新がスケジュールされているかどうかを確認する際に役立ちます。 使用される表示値は、「なし」、 「待機中」、 「開始」、 「完了」、 「失敗」です。 このコラムはエラータに関連した最新の動作しか表示しません。 例えば、 動作が失敗したため再スケジュールを行う場合、 このコラムはエラータの状態を「待機中」と表示します (前回の失敗に関する記述はありません)。 「なし」以外の状態をクリックすると アクションの詳細 ページに移動します。 このコラムは システムの詳細 ページの エラータ タブにあるものに該当します。
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