1.3. ストレージのガイドライン


Capsule Server をインストールして効率性を向上させる場合は、以下のガイドラインを考慮してください。

  • /tmp ディレクトリーを別のファイルシステムとしてマウントする場合は、/etc/fstab ファイルの exec マウントオプションを使用する必要があります。/tmp が、noexec オプションを指定してすでにマウントされている場合は、オプションを exec に変更して、ファイルシステムを再マウントする必要があります。これは、puppetserver サービスが機能するために必要です。
  • Capsule Server データの多くは /var ディレクトリーに格納されるため、LVM ストレージに /var をマウントして、システムがスケーリングできるようにしてください。
  • /var/lib/pulp/ および PostgreSQL /var/lib/pgsql ディレクトリーには、高帯域幅で低レイテンシーのストレージを使用します。Red Hat Satellite には I/O を大量に使用する操作が多数あるため、高レイテンシーで低帯域幅のストレージを使用すると、パフォーマンス低下の問題が発生します。

storage-benchmark スクリプトを使用して、このデータを取得できます。storage-benchmark スクリプトの使用の詳細は、Impact of Disk Speed on Satellite Operations を参照してください。

ファイルシステムのガイドライン

  • 入出力レイテンシーが高すぎるため、GFS2 ファイルシステムは使用しないでください。

ログファイルのストレージ

ログファイルは、/var/log/messages//var/log/httpd/、および /var/lib/foreman-proxy/openscap/content/ に書き込まれます。logrotate を使用して、これらのファイルのサイズを管理できます。詳細は、How to use logrotate utility to rotate log files を参照してください。

ログメッセージに必要なストレージの正確な容量は、インストール環境および設定により異なります。

NFS マウントに関する SELinux の考慮事項

NFS 共有を使用して /var/lib/pulp ディレクトリーをマウントすると、SELinux は同期プロセスをブロックします。これを避けるには、以下の行を /etc/fstab に追加して、ファイルシステムテーブル内の /var/lib/pulp ディレクトリーの SELinux コンテキストを指定します。

nfs.example.com:/nfsshare  /var/lib/pulp  nfs  context="system_u:object_r:var_lib_t:s0"  1 2

NFS 共有がすでにマウントされている場合は、上記の方法を使用して再マウントし、以下のコマンドを入力します。

# restorecon -R /var/lib/pulp

重複パッケージ

同じパッケージが異なるリポジトリーで重複して存在する場合には、ディスク上に一度しか保存されません。そのため、重複するパッケージを別のリポジトリーに追加するときに必要な追加ストレージが少なくて済みます。ストレージの多くは、/var/lib/pulp/ ディレクトリーにあります。これらのエンドポイントは手動で設定できません。ストレージの問題を回避するために、ストレージが /var ファイルシステムで利用可能であることを確認してください。

シンボリックリンク

/var/lib/pulp/ にはシンボリックリンクは使用できません。

同期された RHEL ISO

RHEL コンテンツの ISO を Satellite に同期する予定の場合には、Red Hat Enterprise Linux のすべてのマイナーバージョンも同期することに注意してください。これに対応するため、Satellite に適切なストレージを設定するようにプランニングする必要があります。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.