第13章 デーモンイメージ
13.1. Apache HTTP サーバー
13.1.1. 説明
rhscl/httpd-24-rhel7 イメージは、Apache HTTP 2.4 サーバーを提供します。イメージは、Apache HTTP Web サーバーに基づく他のアプリケーションのベースイメージとして使用できます。
13.1.2. アクセス
rhscl/httpd-24-rhel7 イメージをプルするには、root で以下のコマンドを実行します。
# podman pull registry.redhat.io/rhscl/httpd-24-rhel7
rhscl/httpd-24-rhel7 イメージは、S2I ツールの使用をサポートしています。
13.1.3. 設定と使用方法
Apache HTTP Server コンテナーイメージは、podman run
コマンドで -e
オプションを使用して設定できる以下の設定変数をサポートします。
変数名 | 説明 |
---|---|
|
デフォルトでは、 |
| この変数を設定して、デフォルトの Multi-Processing Module (MPM) を、パッケージのデフォルト MPM から変更できます。 |
イメージを実行し、ログファイルをコンテナーボリュームとしてホストの /wwwlogs
にマウントするには、以下のコマンドを実行します。
$ podman run -d -u 0 -e HTTPD_LOG_TO_VOLUME=1 --name httpd -v /wwwlogs:/var/log/httpd24:Z rhscl/httpd-24-rhel7
(デフォルトの prefork
ではなく) イベント
MPM を使用してイメージを実行するには、以下のコマンドを実行します。
$ podman run -d -e HTTPD_MPM=event --name httpd rhscl/httpd-24-rhel7
-v /host:/container
オプションを podman run
コマンドに渡すと、以下のマウントポイントを設定することもできます。
ボリュームマウントポイント | 説明 |
---|---|
| Apache HTTP Server データディレクトリー |
| Apache HTTP Server ログディレクトリー (root で実行している場合のみ利用可能) |
ホストからコンテナーにディレクトリーをマウントする場合は、マウントされたディレクトリーに適切なパーミッションがあり、ディレクトリーの所有者とグループが、コンテナー内で実行中のユーザー UID または名前と一致していることを確認します。
rhscl/httpd-24-rhel7
コンテナーイメージは、OpenShift の source-to-image ストラテジー内で正常に機能するためにデフォルトの UID として 1001
を使用するようになりました。また、コンテナーイメージはデフォルトで 8080
ポートをリッスンします。以前は、rhscl/httpd-24-rhel7
コンテナーイメージはデフォルトでポート 80
でリッスンし、UID 0
として実行されていました。
rhscl/httpd-24-rhel7
コンテナーイメージを UID 0
として実行するには、podman run
コマンドに -u 0
オプションを指定します。
podman run -u 0 rhscl/httpd-24-rhel7