7.2. サイズポリシー
Snapshot Manager を使用すると、スナップショットセットを作成するときに サイズポリシー を指定できます。サイズポリシーは、スナップショットのコンテンツに必要な領域を指定するヒントです。異なるスナップショットバックエンドを使用するさまざまなプラグインにより、個々のスナップショットプロバイダーの要件に応じて、さまざまな方法でサイズポリシーが適用されます。
アップグレードプロセス全体を通じてスナップショットデータを有効な状態にするために、すべての種類のスナップショット用に十分な領域があることを確認してください。
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lvm2cow: スナップショットボリュームに割り当てる例外ストアのサイズをサイズポリシーが決定します。これは作成後に拡張できる固定サイズであり、スナップショットに保存できる変更の最大量を反映します。スナップショットに使用できる領域が使い果たされると、カーネルによって無効化され、使用できなくなります。詳細は、システム上のsnapm(8)およびlvcreate(8)man ページを参照してください。 -
lvm2thinおよびstratis: スナップショットの作成時に、対応するシンプール内の使用可能な領域に照らしてサイズポリシーがチェックされます。元のボリュームの内容が変化すると、シンプールから領域が動的に消費されます。詳細は、システム上のlvmthin(7)およびstratis(8)man ページを参照してください。
どちらの場合も、指定したサイズポリシーに十分な領域がない場合にはエラーが発生します。
Snapshot Manager には、次の 4 種類のサイズポリシーがありす。
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FIXED: 固定サイズ。必要に応じて、MiB、GiB、TiB などの単位接尾辞を指定できます。たとえば、10GiBです。 -
%FREE: 使用可能な空き領域の割合 (0 - 100%)。たとえば、50%FREEです。 -
%USED: マウントポイントで現在消費されている領域の割合。この割合はdfコマンドで報告されます。100% を超える値を使用すると、既存のコンテンツを完全に上書きし、領域の不足を防ぐことができます。このポリシーは、マウントされたファイルシステムに対応するスナップショットソースにのみ適用できます。たとえば、200%USEDです。 -
%SIZE: 元のボリュームのサイズに占める割合 (0 - 100%)。たとえば、75%SIZEです。
--size-policy 引数を使用すると、サイズポリシーをグローバルのデフォルトとして指定できます。コロン (:) 区切りのサイズポリシー文字列を追加して、個々のソースにサイズポリシーを指定することもできます。
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--size-policy=100%SIZE -
/:4GiB /var:75%SIZE
各ファイルシステムが現在使用している領域と、使用されるボリュームグループまたはシンプールで使用可能な領域を調べて、適切なサイズポリシーを決定してください。十分な領域がある場合は、サイズポリシーに 100%SIZE を指定すると、スナップショットが無効になるリスクを避けながら、スナップショット元のボリュームを完全に上書きできます。