9.16. RAID イメージの分割とマージ
lvconvert
コマンドで、--splitmirrors
引数とともに --trackchanges
引数を使用すると、すべての変更を追跡しながら、RAID1 アレイのイメージを一時的に読み取り専用に分割できます。この機能を使えば、イメージを分割した後に変更した部分のみを再同期しながら、後でイメージをアレイに統合することができます。
--trackchanges
引数を使用して RAID イメージを分割する場合、分割するイメージを指定することはできますが、分割されるボリューム名を変更することはできません。また、作成されたボリュームには以下の制約があります。
- 作成された新規ボリュームは読み取り専用です。
- 新規ボリュームのサイズは変更できません。
- 残りのアレイの名前は変更できません。
- 残りのアレイのサイズは変更できません。
- 新規のボリュームと、残りのアレイを個別にアクティブにすることはできません。
分割されたイメージを結合することができます。イメージをマージすると、イメージが分割されてから変更したアレイの部分のみが再同期されます。
手順
RAID 論理ボリュームを作成します。
lvcreate --type raid1 -m 2 -L 1G -n my_lv my_vg
# lvcreate --type raid1 -m 2 -L 1G -n my_lv my_vg Logical volume "my_lv" created
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプション: 作成された RAID 論理ボリュームを表示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成した RAID 論理ボリュームからイメージを分割し、残りのアレイへの変更を追跡します。
lvconvert --splitmirrors 1 --trackchanges my_vg/my_lv
# lvconvert --splitmirrors 1 --trackchanges my_vg/my_lv my_lv_rimage_2 split from my_lv for read-only purposes. Use 'lvconvert --merge my_vg/my_lv_rimage_2' to merge back into my_lv
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプション: イメージを分割した後、論理ボリュームを表示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ボリュームをアレイにマージして戻します。
lvconvert --merge my_vg/my_lv_rimage_2
# lvconvert --merge my_vg/my_lv_rimage_2 my_vg/my_lv_rimage_2 successfully merged back into my_vg/my_lv
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検証
マージされた論理ボリュームを表示します。
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