A.2. kinit 認証の失敗の調査
一般的なトラブルシューティング
- IdM クライアントで、
kinitプロセスからのデバッグメッセージを表示します。$ KRB5_TRACE=/dev/stdout kinit admin - 以下を確認します。
- サーバーと、影響を受けるクライアントの両方で、クライアント転送レコードが正しいこと。
# host client_fully_qualified_domain_name - サーバーと、影響を受けるクライアントの両方で、サーバー転送レコードが正しいこと。
# host server_fully_qualified_domain_name# host server_IP_addresshost server_IP_address は、完全修飾のホスト名を返します。ホスト名の末尾にはピリオドを使用します。以下に例を示します。server.example.com.
- クライアントで
/etc/hostsファイルを確認し、以下を確認します。- ファイル内のすべてのサーバーエントリーが正しいこと。
- すべてのサーバーエントリーで、最初の名前は完全修飾ドメイン名となっていること。
「/etc/hostsファイル」も参照してください。 - 「ホスト名および DNS 設定」 の他の条件を満たしていることを確認してください。
- IdM サーバーで、
krb5kdcサービスおよびdirsrvサービスが実行していることを確認します。# systemctl status krb5kdc # systemctl status dirsrv.target - Kerberos キー配布センター (KDC) のログを確認します (
/var/log/krb5kdc.log)。 - KDC が、
/etc/krb5.confファイルにハードコードされている場合 (ファイルが明示的に KDC ディレクティブを設定し、dns_lookup_kdc = false設定を使用する場合) は、マスターサーバーごとに ipactl のステータス コマンドを使用します。コマンドで、KDC としてリスト表示されている各サーバーの IdM サービスのステータスを確認します。# ipactl status Directory Service: RUNNING krb5kdc Service: RUNNING kadmin Service: RUNNING named Service: RUNNING httpd Service: RUNNING ipa-custodia Service: RUNNING ntpd Service: RUNNING pki-tomcatd Service: RUNNING ipa-otpd Service: RUNNING ipa-dnskeysyncd Service: RUNNING ipa: INFO: The ipactl command was successful
Cannot find KDC for realm エラーのトラブルシューティング
kinit 認証が Cannot find KDC for realm "EXAMPLE.COM" while getting initial credentials というエラーで失敗した場合は、KDC がサーバーで実行していないか、クライアントが DNS を誤って設定していることを示しています。このような状況では、以下の手順を試してください。
/etc/krb5.confファイルで DNS 検出が有効になっている場合 (dns_lookup_kdc = true設定) は、digユーティリティーを使用して、以下のレコードが解決可能かどうかを確認します。$ dig -t TXT _kerberos.ipa.example.com $ dig -t SRV _kerberos._udp.ipa.example.com $ dig -t SRV _kerberos._tcp.ipa.example.com以下の例では、上記のdigコマンドのいずれかが失敗しています。; <<>> DiG 9.11.0-P2-RedHat-9.11.0-6.P2.fc25 <<>> -t SRV _kerberos._tcp.ipa.server.example ;; global options: +cmd ;; connection timed out; no servers could be reachedこの出力は、名前サービスがマスターサーバーで実行していないことを示していました。- DNS ルックアップが失敗した場合は、「DNS のトラブルシューティング」 の手順に進みます。
関連情報
- Identity Management のログファイルの詳細は、「Identity Management ログファイルおよびディレクトリー」 を参照してください。