4.6. インフラストラクチャーサービス
新しい bind9.16
パッケージバージョン 9.16.23 が導入されました
bind
コンポーネントバージョン 9.11.36 の代わりに、新しい bind9.16
パッケージバージョン 9.16.23 が導入されました。主な機能拡張は、次のとおりです。
- DNSSEC に新しいキーおよび署名ポリシー機能が導入されました。
- プライバシーを改善するために QNAME 最小化を導入しました。
-
パーマネントに
validate-except
機能を導入しました。 - DNSSEC 検証を一時的に無効にするネガティブトラストアンカー。
- 応答ポリシーゾーン (RPZ) をリファクタリングしました。
- ゾーンタイプの新しい命名規則が導入されました。プライマリーゾーンタイプとセカンダリーゾーンタイプは、マスターとスレーブの同義語として使用されます。
-
dig
、mdig
、およびdelv
コマンドの補足 YAML 出力モードが導入されました。 -
filter-aaaa
機能は、別々のfilter-a
プラグインとfilter-aaaa
プラグインに移動しました。 - 新しいゾーンタイプのミラーサポートが導入されました (RFC 8806)。
削除された機能:
-
dnssec-enabled
オプションは削除され、DNSSEC はデフォルトで有効になり、dnssec-enabledキーワードは受け入れられなくなりました。 -
lwresd
軽量リゾルバーデーモンとliblwres
軽量リゾルバーライブラリーが削除されました。
(BZ#1873486)
CUPS はコンテナーイメージとして利用可能です
Common Unix Printing System (CUPS) がコンテナーイメージとして利用可能になり、Red Hat Container Catalog からデプロイできるようになりました。
(BZ#1913715)
bind
コンポーネントがバージョン 9.11.36 にリベースされました
bind
コンポーネントがバージョン 9.11.36 に更新されました。主なバグ修正と機能拡張は、以下のとおりです。
-
より安全になるように
lame-ttl
オプションが改善されました。 -
RBTDB インスタンスに影響を与える複数スレッドのバグにより、
free_rbtdb()
でアサーションが失敗することはなくなりました。 - RFC 8976 に一致するように ZONEMD RR タイプの実装を更新しました。
- NSEC3 反復の最大サポート回数は 150 回に減りました。反復回数が多いレコードは、安全でないものとして扱われます。
- LOC レコードの無効な方向フィールドが失敗することはなくなりました。
CUPS ドライバーレス印刷は CUPS Web UI で利用可能
IPP Everywhere モデルに基づく CUPS ドライバーレス印刷は、CUPS Web UI で使用できます。CLI で使用される lpadmin
コマンドに加えて、CUPS Web UI に IPP Everywhere キューを作成して、特別なソフトウェアなしでネットワークプリンターに印刷できます。