8.7. ファイルシステムおよびストレージ
multipathd
が永続予約登録キーをすべてのパスに追加する
以前は、multipathd
デーモンが起動して、既存のマルチパスデバイスの 1 つのパス上の永続予約登録キーを認識したとき、そのデバイスのすべてのパスに登録キーがあるわけではありませんでした。その結果、multipathd
が停止している間に永続予約を持つマルチパスデバイスに新しいパスが現れた場合、それらのパスには永続予約はセットアップされませんでした。これにより、予約キーによって禁止されているはずのパス上での IO 処理が可能になりました。
この修正により、multipathd
がデバイスパス上で永続予約登録キーを見つけた場合、そのキーをすべてのアクティブなパスに追加します。その結果、multipathd
が実行されていないときにパスデバイスが最初に表示された場合でも、multipath デバイスではすべてのパス上で永続予約が正しくセットアップされるようになりました。
OS のインストール中に LUN が表示されるようになる
以前は、特に iSCSI iBFT (Boot Firmware Table) に保存されている CHAP (Challenge-Handshake Authentication Protocol) 認証による iSCSI ハードウェアオフロードが関係する場合、システムはファームウェアソースからの認証情報を使用していませんでした。その結果、インストール中に iSCSI ログインが失敗しました。
udisks2-2.9.4-9.el9
ファームウェア認証の修正により、この問題は解決され、インストールおよび初回起動時に LUN が表示されるようになりました。
Bugzilla:2213193[1]