4.3. インフラストラクチャーサービス
Postfix が SRV ルックアップをサポートするようになる
この機能拡張により、Postfix DNS サービスレコード解決 (SRV) を使用して、メールクライアントを自動的に設定し、サーバーの負荷を分散できるようになりました。さらに、Postfix 設定で次の SRV 関連のオプションを使用することで、一時的な DNS の問題や SRV レコードの設定ミスによるメール配信の中断を防ぐことができます。
use_srv_lookup
- DNS SRV レコードを使用して、指定したサービスの検出を有効にできます。
allow_srv_lookup_fallback
- カスケードアプローチを使用してサービスを見つけることができます。
ignore_srv_lookup_error
- SRV レコードが利用できない場合やエラーが発生した場合でも、サービス検出は機能し続けることができます。
vsftpd
で TLS 1.3 暗号スイートを指定できるようになりました。
この機能拡張により、新しい ssl_ciphersuites
オプションを使用して、vsftpd
が使用する暗号スイートを設定できるようになりました。その結果、以前の TLS バージョンとは異なる TLS 1.3 暗号スイートを指定できます。複数の暗号スイートを指定するには、エントリーをコロン (:) で区切ります。
Generic LF-to-CRLF ドライバーが cups-filters
で利用可能になる
この機能拡張により、CR+LF 文字を含むファイルを受け入れるプリンターで、LF 文字を CR+LF 文字に変換する Generic LF-to-CRLF ドライバーを使用できるようになりました。キャリッジリターン (CR) とラインフィード (LF) は、行の終わりを示す制御文字です。その結果、このドライバーを使用すると、LF 文字で終了するファイルをアプリケーションから CR+LF 文字のみを受け入れるプリンターに送信できます。Generic LF-to-CRLF ドライバーは、RHEL 7 の text-only
ドライバーの名前が変更されたバージョンです。新しい名前は実際の機能を反映しています。
Bugzilla:2118406[1]