第10章 PCP (Performance Co-Pilot) を使用した GFS2 ファイルシステムの監視および分析
Performance Co-Pilot (PCP) は、GFS2 ファイルシステムの監視および分析に役立ちます。PCP での GFS2 ファイルシステムの監視は、Red Hat Enterprise Linux の GFS2 PMDA モジュールにより提供されます。これは、pcp-pmda-gfs2
パッケージから入手できます。
GFS2 PMDA は、debugfs
サブシステムで提供される GFS2 統計により提供されるメトリックを多数提供します。PMDA をインストールすると、glocks
ファイル、glstats
ファイル、および sbstats
ファイルで指定した値が公開されます。このレポートでは、マウントされた各 GFS2 ファイルシステムの統計セットが報告されます。PMDA は、カーネル機能トレーサー (ftrace
) が公開する GFS2 カーネルトレースポイントも利用します。
10.1. GFS2 PMDA のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GFS2 PMDA が正しく動作するには、debugfs
ファイルシステムをマウントする必要があります。debugfs
ファイルシステムがマウントされていない場合は、GFS2 PMDA をインストールする前に以下のコマンドを実行します。
mkdir /sys/kernel/debug mount -t debugfs none /sys/kernel/debug
# mkdir /sys/kernel/debug
# mount -t debugfs none /sys/kernel/debug
GFS2 PMDA は、デフォルトのインストールでは有効になっていません。PCP で GFS2 メトリックの監視を使用するには、インストール後に有効にする必要があります。
以下のコマンドを実行して PCP をインストールし、GFS2 PMDA を有効にします。PMDA インストールスクリプトは root で実行する必要があることに注意してください。