F.10. ハッシュ領域の割り当て


F.10.1. ハッシュ領域の割り当てについて

Red Hat JBoss Data Grid は、使用可能なハッシュ領域全体の一部を各ノードに割り当てる役割があります。エントリーを格納する必要がある後続の操作中、JBoss Data Grid は関連するキーのハッシュを作成し、その部分のハッシュ領域を所有するノード上にエントリーを格納します。

F.10.2. ハッシュ領域におけるキーの検索

Red Hat JBoss Data Grid は常にアルゴリズムを使用してハッシュ領域のキーを見つけます。そのため、キーを格納するノードを手動で指定することはありません。このスキームにより、キーの所有者情報を配信しなくても、すべてのノードが特定のキーを所有するノードを判断することができます。このスキームによりオーバヘッドの量が削減されます。さらに重要なことに、ノードの障害時に所有者情報をレプリケートする必要がないため、冗長性が向上します。

F.10.3. 完全なバイトアレイの要求

バイトアレイの部分的な内容ではなく、完全なバイトアレイを Red Hat JBoss Data Grid が返すように要求する方法はあるのでしょうか。

デフォルトでは、必要のない巨大なバイトアレイを出力しないように、JBoss Data Grid はバイトアレイの一部のみをログに出力します。以下の場合にバイトアレイがログに出力されます。

  • JBoss Data Grid のキャッシュにレイジーデシリアライゼーションが設定されている場合。レイジーデシリアライゼーションは JBoss Data Grid のリモートクライアントサーバーモードでは使用できません。
  • Memcached または Hot Rod サーバーが実行されている場合。
このような場合、最初から 10 ポジションまでのバイトアレイがログに表示されます。バイトアレイの全内容をログに表示するには、起動時に -Dinfinispan.arrays.debug=true システムプロパティーを渡します。

例F.1 部分的なバイトアレイのログ

2010-04-14 15:46:09,342 TRACE [ReadCommittedEntry] (HotRodWorker-1-1) Updating entry 
(key=CacheKey{data=ByteArray{size=19, hashCode=1b3278a, 
array=[107, 45, 116, 101, 115, 116, 82, 101, 112, 108, ..]}} 
removed=false valid=true changed=true created=true value=CacheValue{data=ByteArray{size=19, 
array=[118, 45, 116, 101, 115, 116, 82, 101, 112, 108, ..]}, 
version=281483566645249}]
And here's a log message where the full byte array is shown:
2010-04-14 15:45:00,723 TRACE [ReadCommittedEntry] (Incoming-2,Infinispan-Cluster,eq-6834) Updating entry 
(key=CacheKey{data=ByteArray{size=19, hashCode=6cc2a4, 
array=[107, 45, 116, 101, 115, 116, 82, 101, 112, 108, 105, 99, 97, 116, 101, 100, 80, 117, 116]}} 
removed=false valid=true changed=true created=true value=CacheValue{data=ByteArray{size=19, 
array=[118, 45, 116, 101, 115, 116, 82, 101, 112, 108, 105, 99, 97, 116, 101, 100, 80, 117, 116]}, 
version=281483566645249}]
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