4.3. 既知の問題
本リリースには、以下の既知の問題があります。
一部の検証サービスの問題が移行を妨げない
一部の Validation
サービスの問題は、Critical
とマークされ、評価テキスト The VM will not be migrated
が表示されますが、移行をブロックしません。(BZ#2025977)
以下の Validation
サービス評価は、移行をブロックしません。
評価 | 結果 |
---|---|
ディスクのインターフェイスタイプは、OpenShift Virtualization ではサポートされていません (現在サポートされているのは、sata、virtio_scsi、および virtio のインターフェイスタイプのみです)。 | 移行した仮想マシンには、ソースのインターフェイスが認識されない場合に、virtio のディスクがあります。 |
NIC のインターフェイスタイプは、OpenShift Virtualization ではサポートされていません (現在サポートされているのは、e1000、rtl8139、virtio のインターフェイスタイプのみです)。 | 移行元のインターフェイスが認識されない場合、移行先の仮想マシンには virtio の NIC が搭載されます。 |
仮想マシンはホストデバイスのパススルー用に設定された vNIC プロファイルを使用していますが、これは現在 OpenShift Virtualization でサポートされていません。 | 移行した仮想マシンには、SR-IOV の NIC が搭載されます。送信先のネットワークが正しく設定されている必要があります。 |
仮想マシンのディスクの 1 つ以上が不正またはロックされた状態になっています。 | 移行は進みますが、ディスクの転送は失敗する可能性が高いです。 |
仮想マシンには | 移行は進みますが、ディスクの転送は失敗する可能性が高いです。 |
仮想マシンには、ILLEGAL 状態のディスクを持つ 1 つ以上のスナップショットがあります。これは現在、OpenShift Virtualization ではサポートされていません。 | 移行は進みますが、ディスクの転送は失敗する可能性が高いです。 |
仮想マシンは USB サポートを有効にしていますが、USB デバイスは現在 OpenShift Virtualization でサポートされていません。 | 移行した仮想マシンには USB デバイスがありません。 |
仮想マシンにはウォッチドッグデバイスが設定されていますが、現在 OpenShift Virtualization ではサポートされていません。 | 移行した仮想マシンには、ウォッチドッグデバイスがありません。 |
仮想マシンのステータスは | 移行は進行しますが、仮想マシンの電源を切ることができない場合はハングアップする可能性があります。 |
移行した仮想マシンに QEMU ゲストエージェントがインストールされない
移行した仮想マシンに QEMU ゲストエージェントがインストールされませんでした。回避策: 移行後のフックで QEMU ゲストエージェントをインストールします。(BZ#2018062)
リソースの欠落により、current.log ファイルにエラーメッセージが表示される
リソースが存在しない場合 (例: 移行した仮想マシンの電源がオフされているために virt-launcher
Pod が存在しない)、そのログは利用できません。
Web コンソールからダウンロードしたり、must-gather
ツールで作成したりすると、不足しているリソースの current.log
ファイルに error: expected 'logs [-f] [-p] (POD | TYPE/NAME) [-c CONTAINER]'.
エラーが表示されます。(BZ#2023260)
ウォーム移行後に Importer の Pod ログが利用できない
デバッグ用に importer
Pod を保持すると、プレコピー段階でウォーム移行がハングアップするという問題がありました。(BZ#2016290)
一時的な回避策として、プレコピーが成功するように、プレコピーステージの最後に importer
Pod が削除されます。しかし、この場合、ウォーム移行が完了した後、importer
の Pod ログが保持されません。importer
Pod のログは、プレコピーの段階で oc logs -f <cdi-importer_pod>
コマンドを使用することでのみ確認できます。
この問題は、importer
Pod ログとウォーム移行にのみ影響します。コールド移行や virt-v2v
のログは影響を受けません。
移行計画を削除しても、一時的なリソースは削除されない
移行計画を削除しても、importer
Pod、conversion
Pod、config map、シークレット、失敗した VM、データボリュームなどの一時的なリソースは削除されません。(BZ#2018974) 一時的なリソースをクリーンアップするために、移行計画を削除する前にアーカイブする必要があります。
オペレーティングシステムがない仮想マシンの不明瞭なエラーステータスメッセージ
Web コンソールの Migration plan details ページに表示される、オペレーティングシステムが存在しない仮想マシンのエラーステータスメッセージに、障害の理由が記載されていないという問題がありました。(BZ#2008846)
Plan
CR で名前を参照しているネットワーク、ストレージ、仮想マシンが Web コンソールに表示されない
Plan CR がストレージ、ネットワーク、仮想マシンを ID ではなく名前で参照している場合、そのリソースは MTV Web コンソールに表示されません。移行計画を編集したり、複製したりすることはできません。(BZ#1986020)
ログアーカイブファイルに削除済み移行計画や仮想マシンのログが含まれる
移行計画を削除した後に同じ名前の新しい移行計画を実行したり、移行した仮想マシンを削除した後に移行元の仮想マシンを再移行したりすると、MTV Web コンソールで作成されるログアーカイブファイルに、削除された移行計画や仮想マシンのログが含まれる場合があります。(BZ#2023764)
移行中にターゲット仮想マシンが削除された場合に Plan
CR では移行ステータスが Succeeded
となる
移行の Convert image to kubevirt ステップでターゲットの VirtualMachine
CR を削除した場合、Web コンソールの Migration details ページにステップの状態が VirtualMachine CR not found
と表示されます。ただし、仮想マシン移行のステータスは、Plan
CR ファイルでも Web コンソールでも Succeeded
と表示されます。(BZ#2031529)