2.3. 既知の問題


本リリースには、以下の既知の問題があります。

移行計画を削除しても一時リソースは削除されない

移行計画を削除しても、importer Pod、conversion Pod、config map、シークレット、失敗した VM、データボリュームなどの一時的なリソースは削除されません。一時的なリソースをクリーンアップするために、移行計画を削除する前にアーカイブする必要があります。(BZ#2018974)

オペレーティングシステムがない仮想マシンの不明瞭なエラーステータスメッセージ

Web コンソールの Plans ページで表示される、オペレーティングシステムのない仮想マシンのエラーステータスメッセージには、失敗の理由が説明されていません。(BZ#22008846)

ログアーカイブファイルに削除済み移行計画や仮想マシンのログが含まれる

移行計画を削除した後に同じ名前の新しい移行計画を実行したり、移行した仮想マシンを削除した後に移行元の仮想マシンを再移行したりすると、MTV Web コンソールで作成されるログアーカイブファイルに、削除された移行計画や仮想マシンのログが含まれる場合があります。(BZ#2023764)

暗号化されたパーティションを含む仮想マシンの移行が変換中に失敗する

vSphere のみ: RHV および OpenStack からの移行は失敗しませんが、ターゲット OCP クラスターで暗号化キーが見つからない場合があります。

OpenStack での移行中に作成されたスナップショットが削除されない

Migration Controller サービスでは、OpenStack のソース仮想マシンの移行中に作成されたスナップショットが自動的に削除されません。回避策: スナップショットは OpenStack で手動で削除できます。

移行の成功後に RHV スナップショットが削除されない

RHV 仮想マシンのウォーム移行が成功した後に、移行コントローラーサービスでは、スナップショットが自動的に削除されません。回避策: 代わりに RHV からスナップショットを削除できます。(MTV-349)

移行元の仮想マシンでスナップショット操作の実行時にプレコピー/カットオーバー中の場合は移行が失敗する

RHV からの一部のウォーム移行は失敗する場合があります。RHV からの複数の仮想マシンのウォーム移行の移行計画を実行すると、一部の仮想マシンの移行がカットオーバーステージで失敗する場合があります。その場合は、移行計画を再開し、最初の実行で失敗した仮想マシン移行のカットオーバー時間を設定します。

移行元の仮想マシンでスナップショット操作を実行すると RHV からのウォーム移行が失敗します。移行スナップショットがスケジュールされているときにユーザーがソース仮想マシンでスナップショット操作を実行すると、ユーザーのスナップショット操作が終了するのを待つのではなく、移行が失敗します。(MTV-456)

移行された仮想マシンに複数のディスクがある場合にその仮想マシンを hostPath タイプの複数のストレージクラスに対してスケジュールできない

仮想マシンにディスクが複数ある場合にその仮想マシンを hostPath タイプの複数のストレージクラスに移行すると、仮想マシンをスケジュールできない場合があります。回避策: ターゲット OCP クラスターで共有ストレージを使用することを推奨します。

移行した仮想マシンを削除しても PVC と PV は削除されない

移行した仮想マシンを削除しても、その永続ボリューム要求 (PVC) と物理ボリューム (PV) は削除されません。回避策: CDI importer Pod を削除してから、残りの PVC と PV を削除します。(MTV-492)

移行計画をアーカイブして削除した後に PVC の削除がハングする

移行が失敗した場合、移行計画のアーカイブおよび削除時に、その PVC および PV が想定どおりに削除されません。回避策: CDI importer Pod を削除してから、残りの PVC と PV を削除します。(MTV-493)

仮想マシンにディスクが複数ある場合は移行後に起動不可能なディスクから起動することがある

ディスクが複数含まれている仮想マシンが移行された場合は、ターゲット OCP クラスターで起動できない場合があります。回避策: 起動可能なディスクから起動するように起動順序を適切に設定します。(MTV-433)

ウォーム移行でサポートされていないゲスト OS

vSphere からリモート OCP クラスターへのウォーム移行および通常の移行では、ローカル OCP クラスターへのコールド移行でサポートされる全タイプのゲストオペレーティングシステムがサポートされるわけではありません。これは、前者の場合に RHEL 8 を使用し、後者の場合に RHEL 9 を使用した結果です。
サポートされているゲストオペレーティングシステムの一覧は、Converting virtual machines from other hypervisors to KVM with virt-v2v in RHEL 7, RHEL 8, and RHEL 9 を参照してください。

ネットワークインターフェイスがダウンした状態で RHEL 9 ゲスト OS を搭載した vSphere の仮想マシンが起動することがある

RHEL 9 をゲストオペレーティングシステムとしてインストールした仮想マシンを vSphere から移行すると、OpenShift Virtualization での起動時にネットワークインターフェイスが無効になる場合があります。(MTV-491)

2.4.0 からのアップグレードに失敗する

MTV 2.4.0 からそれ以降のバージョンにアップグレードすると、デプロイメント forklift-controller のフィールド spec.selector が不変であるというエラーが発生して操作に失敗します。回避策: インストールされている namespace から ForkliftController タイプのカスタムリソース forklift-controller を削除し、再作成します。アップグレードされた MTV Web コンソールをロードするには、forklift-console-plugin Pod を実行した後に OCP コンソールを更新する必要があります。(MTV-518)

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