第2章 Migration Toolkit for Virtualization 2.4
Migration Toolkit for Virtualization (MTV) を使用して、VMware vSphere または Red Hat Virtualization または OpenStack から OpenShift Virtualization に仮想マシン (VM) を移行します。
リリースノートには、技術的な変更点、新機能や拡張機能、既知の問題点などが記載されています。
2.1. 技術上の変更点
本リリースには、以下の技術上の変更点があります。
RHV からのディスクイメージ移行の高速化
RHV からの移行時に、virt-v2v を使用してディスクイメージが変換されなくなりました。この変更により、移行が高速化され、virt-vsv でサポートされていないゲストオペレーティングシステムの移行も可能になります。(forklift-controller#403)
ovirt-imageio クライアント (ovirt-img) によるディスク転送の高速化
ディスク転送は、RHV からローカルの OpenShift Container Platform クラスターへの移行時に Containerized Data Import (CDI) の代わりに ovirt-imageio
クライアント (ovirt-img) を使用し、移行を加速します。
変換 Pod ディスク転送を使用した高速化された移行
vSphere からローカルの OpenShift Container Platform クラスターに移行する場合、conversion Pod は Containerized Data Importer (CDI) の代わりにディスクデータを転送して移行を加速します。
移行された仮想マシンがターゲット OCP クラスターでスケジュールされない
移行された仮想マシンは、ターゲットの OpenShift Container Platform クラスターでスケジュールされなくなります。これにより、移行時に移行先の制約があるために起動できない仮想マシンを移行できます。
StorageProfile リソースをプロビジョナー以外のストレージクラス用に更新する必要がある
NFS などの非プロビジョニングストレージクラスの場合は、StorageProfile
リソースを accessModes
と volumeMode
で更新する必要があります。
VDDK 8 は VDDK イメージで使用可能
以前のバージョンの MTV は、VDDK イメージに VDDK バージョン 7 を使用することのみをサポートしていました。MTV は、次のようにバージョン 7 と 8 の両方をサポートします。
- OCP 4.12 以前に移行する場合は、VDDK バージョン 7 を使用してください。
- OCP 4.13 以降に移行する場合は、VDDK バージョン 8 を使用してください。