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第12章 単一ノードへのインストール

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12.1. 単一ノードへのインストールの準備

12.1.1. 前提条件

12.1.2. 単一ノードでの OpenShift について

標準のインストール方法で単一ノードクラスターを作成できます。単一ノード上の OpenShift Container Platform は、特別な Ignition 設定ファイルの作成を必要とする特殊なインストールです。プライマリーユースケースは、断続的な接続、ポータブルクラウド、および 5G ラジオアクセスネットワーク (RAN) などのエッジコンピューティングのワークロード向けです。単一ノードでのインストールに関する主なトレードオフは、高可用性がないことです。

重要

単一ノードの OpenShift での OpenShiftSDN の使用はサポートされていません。OVN-Kubernetes は、単一ノードの OpenShift デプロイメントのデフォルトのネットワークプラグインです。

12.1.3. 単一ノードに OpenShift をインストールするための要件

OpenShift Container Platform を単一ノードにインストールすると、高可用性および大規模なクラスターの一部の要件が軽減されます。ただし、以下の要件を満たす必要があります。

  • 管理ホスト: ISO を準備して USB ブートドライブを作成し、インストールを監視するためのコンピューターが必要です。

    注記

    ppc64le プラットフォームの場合、ホストは ISO を準備する必要がありますが、USB ブートドライブを作成する必要はありません。ISO は PowerVM に直接マウントできます。

    注記

    IBM Z® のインストールには ISO は必要ありません。

  • CPU アーキテクチャー: OpenShift Container Platform をシングルノードにインストールすると、x86_64arm64ppc64le、および s390x CPU アーキテクチャーがサポートされます。
  • サポートされているプラットフォーム: 単一ノードへの OpenShift Container Platform のインストールは、ベアメタルおよび 認定されたサードパーティーのハイパーバイザー でサポートされています。ほとんどの場合、install-config.yaml 設定ファイルで platform.none: {} パラメーターを指定する必要があります。次のリストは、install-config.yaml 設定ファイルで指定する唯一の例外と対応するパラメーターを示しています。

    • Amazon Web Services (AWS) では、platform=aws を使用します。
    • Google Cloud Platform (GCP) では、platform=gcp を使用します。
    • Microsoft Azure (platform=azure を使用)
  • 実稼働環境グレードサーバー: OpenShift Container Platform を単一ノードにインストールし、OpenShift Container Platform サービスと実稼働のワークロードを実行するのに十分なリソースを持つサーバーが必要です。

    表12.1 最小リソース要件
    プロファイルvCPUメモリーストレージ

    最低限

    仮想 CPU 8 個

    16 GB のメモリー

    120 GB

    注記

    1 つの仮想 CPU は 1 つの物理コアに相当します。ただし、同時マルチスレッ (SMT) またはハイパースレッディングを有効にする場合は、次の式を使用して、1 つの物理コアを表す vCPU の数を計算します。

    • (コアあたりのスレッド数 × コア) × ソケット = vCPU
    • インストールプロセス中に Operator を追加すると、最小リソース要件が増加する可能性があります。

    仮想メディアを使用して起動する場合は、サーバーには Baseboard Management Controller (BMC) が必要です。

    注記

    IBM Z® および IBM Power® では、BMC はサポートされていません。

  • ネットワーク: サーバーは、ルーティング可能なネットワークに接続されていない場合は、インターネットまたはローカルレジストリーにアクセスできるようにする必要があります。サーバーには、Kubernetes API、Ingress ルート、およびクラスターノードドメイン名の DHCP 予約または静的 IP アドレスが必要です。DNS が、以下の完全修飾ドメイン名 (FQDN) のそれぞれに IP アドレスを解決できるように設定する必要があります。

    表12.2 必要な DNS レコード
    使用法FQDN説明

    Kubernetes API

    api.<cluster_name>.<base_domain>

    DNS A/AAAA または CNAME レコードを追加します。このレコードは、クラスター外部のクライアントとクラスター内のクライアントの両方で解決可能である必要があります。

    Internal API

    api-int.<cluster_name>.<base_domain>

    ISO を手動で作成する場合は、DNS A/AAAA または CNAME レコードを追加します。このレコードは、クラスター内のノードによって解決できる必要があります。

    Ingress ルート

    *.apps.<cluster_name>.<base_domain>

    ノードをターゲットにするワイルドカード DNS A/AAAA または CNAME レコードを追加します。このレコードは、クラスター外部のクライアントとクラスター内のクライアントの両方で解決可能である必要があります。

    重要

    永続的な IP アドレスがない場合、apiserveretcd の間の通信で失敗する可能性があります。

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