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第18章 IBM Power Virtual Server へのインストール

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18.1. IBM Power Virtual Server へのインストールの準備

このセクションに記載されているインストールワークフローは、IBM Power® Virtual Server インフラストラクチャー環境を対象としています。

18.1.1. 前提条件

18.1.2. IBM Power Virtual Server に OpenShift Container Platform をインストールするための要件

IBM Power® Virtual Server に OpenShift Container Platform をインストールする前に、サービスアカウントを作成し、IBM Cloud® アカウントを設定する必要があります。アカウントの作成、DNS およびサポートされる IBM Power® Virtual Server 領域の設定の詳細は、IBM Cloud® アカウントの設定 を参照してください。

クラスターを IBM Power® Virtual Server にインストールする場合は、クラウド認証情報を手動で管理する必要があります。これは、クラスターをインストールする前に、手動モードの Cloud Credential Operator (CCO) を設定して実行します。

18.1.3. IBM Power Virtual Server に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択

installer-provisioned infrastructure を使用して、OpenShift Container Platform を IBM Power® Virtual Server にインストールできます。このプロセスでは、インストールプログラムを使用して、クラスターの基盤となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。現時点では、user-provisioned infrastructure を使用した IBM Power® Virtual Server への OpenShift Container Platform のインストールはサポートされていません。

installer-provisioned installation プロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。

18.1.3.1. installer-provisioned infrastructure へのクラスターのインストール

以下のいずれかの方法を使用して、OpenShift Container Platform インストールプログラムによってプロビジョニングされた IBM Power® Virtual Server インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。

18.1.4. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定

Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドプロバイダーの認証情報を Kubernetes カスタムリソース定義 (CRD) として管理します。IBM Power® Virtual Server にクラスターをインストールするには、インストールプロセスの一部として CCO を manual モードに設定する必要があります。

Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl) バイナリーを抽出して準備します。

注記

ccoctl ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。

前提条件

  • クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージの変数を設定します。

    $ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
  2. 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。

    $ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
    注記

    $RELEASE_IMAGE のアーキテクチャーが、ccoctlツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。

  3. 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから ccoctl バイナリーを抽出します。

    $ oc image extract $CCO_IMAGE \
      --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \1
      -a ~/.pull-secret
    1
    <rhel_version> には、ホストが使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンに対応する値を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトで ccoctl.rhel8 が使用されます。次の値が有効です。
    • rhel8: RHEL 8 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
    • rhel9: RHEL 9 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
  4. 次のコマンドを実行して、権限を変更して ccoctl を実行可能にします。

    $ chmod 775 ccoctl.<rhel_version>

検証

  • ccoctl が使用できることを確認するには、help ファイルを表示します。コマンドを実行するときは、相対ファイル名を使用します。以下に例を示します。

    $ ./ccoctl.rhel9

    出力例

    OpenShift credentials provisioning tool
    
    Usage:
      ccoctl [command]
    
    Available Commands:
      aws          Manage credentials objects for AWS cloud
      azure        Manage credentials objects for Azure
      gcp          Manage credentials objects for Google cloud
      help         Help about any command
      ibmcloud     Manage credentials objects for IBM Cloud
      nutanix      Manage credentials objects for Nutanix
    
    Flags:
      -h, --help   help for ccoctl
    
    Use "ccoctl [command] --help" for more information about a command.

18.1.5. 次のステップ

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