21.12. インストール後の vSphere 接続設定
インストール方法によっては、プラットフォーム統合機能を有効にして OpenShift Container Platform クラスターを vSphere にインストールした後に、vSphere 接続設定を手動で更新する必要があります。
アシステッドインストーラーを使用したインストールの場合は、接続設定を更新する必要があります。これは、インストール時にアシステッドインストーラーが、デフォルトの接続設定をプレースホルダーとして vSphere connection configuration ウィザードに追加するためです。
インストーラーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーをインストールする場合は、インストール時に有効な接続設定を入力する必要があります。vSphere connection configuration ウィザードは任意のタイミングで使用して接続設定を検証または変更できますが、これはインストールの完了に必須の操作ではありません。
21.12.1. vSphere 接続設定
必要に応じて、以下の vSphere 設定を変更します。
- vCenter アドレス
- vCenter クラスター
- vCenter ユーザー名
- vCenter パスワード
- vCenter アドレス
- vSphere データセンター
- vSphere データストア
- 仮想マシンフォルダー
前提条件
- アシステッドインストーラーによってクラスターが正常にインストールされている。
-
クラスターが
https://console.redhat.com
に接続されている。
手順
-
Administrator パースペクティブで、Home
Overview に移動します。 - Status で vSphere connection をクリックし、vSphere connection configuration ウィザードを開きます。
-
vCenter フィールドに、vSphere vCenter サーバーのネットワークアドレスを入力します。ドメイン名または IP アドレスのいずれかを入力できます。これは vSphere Web クライアント URL に表示されます (例:
https://[your_vCenter_address]/ui
)。 vCenter クラスター フィールドには、OpenShift Container Platform がインストールされている vSphere vCenter クラスターの名前を入力します。
重要この手順は、OpenShift Container Platform 4.13 以降をインストールしている場合は必須となります。
- Username フィールドに、vSphere vCenter のユーザー名を入力します。
Password フィールドに、vSphere vCenter のパスワードを入力します。
警告システムは、クラスターの
kube-system
namespace のvsphere-creds
シークレットにユーザー名とパスワードを保存します。vCenter のユーザー名またはパスワードが間違っていると、クラスターノードをスケジュールできなくなります。-
Datacenter フィールドに、クラスターのホストに使用する仮想マシンが含まれる vSphere データセンターの名前を入力します (例:
SDDC-Datacenter
)。 Default data store フィールドに、永続データボリュームを保存する vSphere データストアのパスおよび名前を入力します (例:
/SDDC-Datacenter/datastore/datastorename
)。警告設定の保存後に vSphere データセンターまたはデフォルトのデータストアを更新すると、アクティブな vSphere
PersistentVolumes
がデタッチされます。-
Virtual Machine Folder フィールドに、クラスターの仮想マシンが含まれるデータセンターフォルダーを入力します (例:
/SDDC-Datacenter/vm/ci-ln-hjg4vg2-c61657-t2gzr
)。正常に OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターを構成するすべての仮想マシンを単一のデータセンターフォルダーに配置する必要があります。 -
Save Configuration をクリックします。これにより、
openshift-config
namespace のcloud-provider-config
ConfigMap リソースが更新され、設定プロセスが開始されます。 - vSphere connection configuration ウィザードを再度開き、Monitored operators パネルを展開します。Operator のステータスが Progressing または Healthy であることを確認します。
21.12.2. 設定の確認
接続設定プロセスは、Operator ステータスとコントロールプレーンノードを更新します。完了するまでに約 1 時間かかります。設定プロセスの中でノードが再起動します。これまでは、バインドされた PersistentVolumeClaims
オブジェクトの接続が切断される可能性がありました。
前提条件
- vSphere connection configuration 設定ウィザードで設定を保存している。
手順
設定プロセスが正常に完了したことを確認します。
-
OpenShift Container Platform の Administrator パースペクティブで、Home
Overview に移動します。 - Status で Operators をクリックします。すべての Operator ステータスが Progressing から All succeeded に変わるまで待機します。Failed ステータスは、設定が失敗したことを示します。
- Status で Control Plane をクリックします。すべての Control Pane コンポーネントの応答レートが 100% に戻るまで待機します。Failed コントロールプレーンコンポーネントは、設定が失敗したことを示します。
失敗は、少なくとも 1 つの接続設定が間違っていることを示します。vSphere connection configuration ウィザードで設定を変更し、その設定を再度保存します。
-
OpenShift Container Platform の Administrator パースペクティブで、Home
以下の手順を実行して、
PersistentVolumeClaims
オブジェクトをバインドできることを確認します。以下の YAML を使用して
StorageClass
オブジェクトを作成します。kind: StorageClass apiVersion: storage.k8s.io/v1 metadata: name: vsphere-sc provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume parameters: datastore: YOURVCENTERDATASTORE diskformat: thin reclaimPolicy: Delete volumeBindingMode: Immediate
以下の YAML を使用して
PersistentVolumeClaims
オブジェクトを作成します。kind: PersistentVolumeClaim apiVersion: v1 metadata: name: test-pvc namespace: openshift-config annotations: volume.beta.kubernetes.io/storage-provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume finalizers: - kubernetes.io/pvc-protection spec: accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: 10Gi storageClassName: vsphere-sc volumeMode: Filesystem
PersistentVolumeClaims
オブジェクトを作成できない場合、OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブで StoragePersistentVolumeClaims に移動してトラブルシューティングできます。
ストレージオブジェクトの作成手順は、動的プロビジョニング を参照してください。