7.4. Jenkinsfile を使用したパイプラインの作成


本セクションでは、3scale toolbox を使用するカスタム Jenkinsfile を新規に Groovy で記述するためのベストプラクティスについて説明します。

重要

Red Hat では、Red Hat Integration リポジトリーで提供される サンプル Jenkins パイプライン をサポートしています。

このパイプラインに対して行った変更については、Red Hat による直接のサポートはありません。独自の環境用に作成したカスタムのパイプラインはサポート対象外です。本セクションは参照用途としてのみ提供されています。

前提条件

手順

  1. 3scale toolbox を呼び出すためのユーティリティー関数を記述します。以下の例は、3scale toolbox を実行する Kubernetes ジョブを作成します。

    #!groovy
    
    def runToolbox(args) {
      def kubernetesJob = [
        "apiVersion": "batch/v1",
        "kind": "Job",
        "metadata": [
          "name": "toolbox"
        ],
        "spec": [
          "backoffLimit": 0,
          "activeDeadlineSeconds": 300,
          "template": [
            "spec": [
              "restartPolicy": "Never",
              "containers": [
                [
                 "name": "job",
                 "image": "registry.redhat.io/3scale-amp2/toolbox-rhel7:3scale2.11",
                 "imagePullPolicy": "Always",
                 "args": [ "3scale", "version" ],
                 "env": [
                   [ "name": "HOME", "value": "/config" ]
                 ],
                 "volumeMounts": [
                   [ "mountPath": "/config", "name": "toolbox-config" ],
                   [ "mountPath": "/artifacts", "name": "artifacts" ]
                  ]
                ]
              ],
              "volumes": [
                [ "name": "toolbox-config", "secret": [ "secretName": "3scale-toolbox" ] ],
                [ "name": "artifacts", "configMap": [ "name": "openapi" ] ]
              ]
            ]
          ]
        ]
      ]
    
      kubernetesJob.spec.template.spec.containers[0].args = args
    
      sh "rm -f -- job.yaml"
      writeYaml file: "job.yaml", data: kubernetesJob
    
      sh """set -e
      oc delete job toolbox --ignore-not-found
      sleep 2
      oc create -f job.yaml
      sleep 20 # Adjust the sleep duration to your server velocity
      """
    
      def logs = sh(script: "set -e; oc logs -f job/toolbox", returnStdout: true)
      echo logs
      return logs
    }

    Kubernetes オブジェクトテンプレート

    この関数は、Kubernetes オブジェクトテンプレートを使用して 3scale toolbox を実行するもので、必要に応じて調整できます。3scale toolbox CLI 引数を設定し、結果の Kubernetes ジョブ定義を YAML ファイルに記述し、toolbox の以前の実行をクリーンアップし、Kubernetes ジョブを作成して、待機します。

    • 待機時間は、Pod が Created から Running 状態に移行するのに要する時間に一致するように、サーバー速度に合わせて調整することができます。このステップは、ポーリングループを使用して調整できます。
    • OpenAPI 仕様ファイルは、openapi という ConfigMap から取得されます。
    • 3scale 管理ポータルのホスト名とアクセストークンは、3scale toolbox のインストールおよびアクセスの有効化 に示すように、3scale-toolbox というシークレットから取得されます。
    • ConfigMap は、ステップ 3 でパイプラインによって作成されます。ただし、シークレットはすでにパイプライン外にプロビジョニングされており、セキュリティーを強化するロールベースのアクセス制御 (RBAC) の対象です。
  2. Jenkins パイプラインステージで 3scale toolbox で使用するグローバル環境変数を定義します。以下に例を示します。

    ホスト型 3scale

    def targetSystemName = "saas-apikey-usecase"
    def targetInstance = "3scale-saas"
    def privateBaseURL = "http://echo-api.3scale.net"
    def testUserKey = "abcdef1234567890"
    def developerAccountId = "john"

    オンプレミス型 3scale

    Self-managed APIcast またはオンプレミス型 3scale のインストールを使用する場合、さらに 2 つの変数を宣言する必要があります。

    def publicStagingBaseURL = "http://my-staging-api.example.test"
    def publicProductionBaseURL = "http://my-production-api.example.test"

    変数の説明は、以下のとおりです。

    • targetSystemName: 作成されるサービスの名前
    • targetInstance: この変数は、3scale toolbox のインストールおよびアクセスの有効化 で作成された 3scale リモートインスタンスの名前と一致します。
    • privateBaseURL: API バックエンドのエンドポイントホスト
    • testUserKey: インテグレーションテストの実行に使用されるユーザー API キー。これは、例のようにハードコーディングされる場合と、HMAC 機能から生成される場合があります。
    • developerAccountId: テストアプリケーションが作成されるターゲットアカウントの ID
    • publicStagingBaseURL: 作成されるサービスのステージング環境用公開ベース URL
    • publicProductionBaseURL: 作成されるサービスの実稼働環境用公開ベース URL
  3. 以下のように、OpenAPI 仕様ファイルを取得して OpenShift で ConfigMap としてプロビジョニングするパイプラインステージを追加します。

    node() {
     stage("Fetch OpenAPI") {
       sh """set -e
       curl -sfk -o swagger.json https://raw.githubusercontent.com/microcks/api-lifecycle/master/beer-catalog-demo/api-contracts/beer-catalog-api-swagger.json
       oc delete configmap openapi --ignore-not-found
       oc create configmap openapi --from-file="swagger.json"
       """
     }
  4. 3scale toolbox を使用して API を 3scale にインポートするパイプラインステージを追加します。

    ホスト型 3scale

    stage("Import OpenAPI") {
      runToolbox([ "3scale", "import", "openapi", "-d", targetInstance, "/artifacts/swagger.json", "--override-private-base-url=${privateBaseURL}", "-t", targetSystemName ])
    }

    オンプレミス型 3scale

    Self-managed APIcast またはオンプレミス型 3scale のインストールを使用する場合、ステージング環境と実稼働環境の公開ベース URL のオプションも指定する必要あります。

    stage("Import OpenAPI") {
      runToolbox([ "3scale", "import", "openapi", "-d", targetInstance, "/artifacts/swagger.json", "--override-private-base-url=${privateBaseURL}", "-t", targetSystemName, "--production-public-base-url=${publicProductionBaseURL}", "--staging-public-base-url=${publicStagingBaseURL}" ])
    }
  5. toolbox を使用して 3scale のアプリケーションプランとアプリケーションを作成するパイプラインステージを追加します。

    stage("Create an Application Plan") {
      runToolbox([ "3scale", "application-plan", "apply", targetInstance, targetSystemName, "test", "-n", "Test Plan", "--default" ])
    }
    
    stage("Create an Application") {
      runToolbox([ "3scale", "application", "apply", targetInstance, testUserKey, "--account=${developerAccountId}", "--name=Test Application", "--description=Created by Jenkins", "--plan=test", "--service=${targetSystemName}" ])
    }
    stage("Run integration tests") {
      def proxyDefinition = runToolbox([ "3scale", "proxy", "show", targetInstance, targetSystemName, "sandbox" ])
      def proxy = readJSON text: proxyDefinition
      proxy = proxy.content.proxy
    
      sh """set -e
      echo "Public Staging Base URL is ${proxy.sandbox_endpoint}"
      echo "userkey is ${testUserKey}"
      curl -vfk ${proxy.sandbox_endpoint}/beer -H 'api-key: ${testUserKey}'
      curl -vfk ${proxy.sandbox_endpoint}/beer/Weissbier -H 'api-key: ${testUserKey}'
      curl -vfk ${proxy.sandbox_endpoint}/beer/findByStatus/available -H 'api-key: ${testUserKey}'
      """
    }
  6. toolbox を使用して API を実稼働環境にプロモートするステージを追加します。

    stage("Promote to production") {
      runToolbox([ "3scale", "proxy", "promote", targetInstance,  targetSystemName ])
    }
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