6.2. オンプレミス型 3scale インスタンス
オンプレミス型 3scale インスタンスの場合、API バックエンド環境を管理するために 3scale を設定する方法は複数あります。
- API バックエンド環境ごとに個別の 3scale インスタンス
- マルチテナンシー 機能を使用する単一の 3scale インスタンス
6.2.1. 環境ごとの 3scale インスタンスの分離
このアプローチでは、API バックエンド環境ごとに個別の 3scale インスタンスがデプロイされます。このアーキテクチャーの利点は、各環境が互いに分離されるため、共有するデータベースやその他のリソースがないことです。たとえば、ある環境で行われる負荷テストは、他の環境のリソースには影響しません。
このインストールの分離は上記のような利点がありますが、より多くの運用リソースとメンテナーンスが必要になります。これらの追加リソースは、OpenShift 管理レイヤーで必要になりますが、3scale レイヤーで必要になるとは限りません。
6.2.2. 環境ごとの 3scale テナントの分離
この方法では、単一の 3scale インスタンスが使用されますが、マルチテナンシー機能は複数の API バックエンドをサポートするために使用されます。
以下の 2 つのオプションがあります。
- 単一のテナント内で、環境と 3scale プロダクト間の 1 対 1 のマッピングを作成します。
必要に応じて、テナントごとに 1 つ 以上のプロダクトを使用して、環境とテナントの間に 1 対 1 のマッピングを作成します。
- API バックエンド環境に対応するテナントが 3 つあります (dev-tenant、qa-tenant、prod-tenant)。このアプローチの利点は、環境を論理的に分離可能にしますが、共有物理リソースを使用できることです。
AP I 環境を複数のテナントを持つ単一のインストールにマッピングするための最適なストラテジーを分析する場合、共有物理リソースを最終的に考慮する必要があります。