3.2.11. トラブルシューティングガイド


3.2.11.1. IoTProject が終了時に動かなくなる問題を修正

IoTProject インスタンスが削除されても、リソースはすぐには削除されません。削除のみがマークされ、必要なクリーンアップ操作はバックグラウンドで実行されます。クリーンアップが正常に実行されると、リソースは自動的に削除されます。

状況によっては、インフラストラクチャーの問題が原因で、この時点でクリーンアップ操作を実行できない場合があります。IoTProject は引き続き保持され、Operator は定期的に再試行してリソースをクリーンアップします。インフラストラクチャーが稼働状態に戻ると、クリーンアップは成功します。

インフラストラクチャーが二度と機能しないことが予想される場合は、IoTProject リソースを強制的に破棄することが望ましい場合があります。

警告

リソースクリーンアップファイナライザーを手動で削除すると、クリーンアッププロセスがスキップされ、システムが適切にクリーンアップされなくなります。

手順

  1. oc ツールを使用して、プロジェクトが終了状態でスタックしているかどうかを評価します。

    oc get iotproject iot -n myapp
    NAME   IOT TENANT  DOWNSTREAM HOST                       DOWNSTREAM PORT   TLS    PHASE
    iot    myapp.iot   messaging-be482a6.enmasse-infra.svc   5671              true   Terminating

    出力には、終了中の状態のプロジェクトが表示されます。さらに、クリーンアップファイナライザーがまだ存在することを確認します。

    oc get iotproject iot -n myapp -ojsonpath='{range .metadata.finalizers[*]}{..}{"\n"}{end}'
    iot.enmasse.io/deviceRegistryCleanup

    リストに iot.enmasse.io/deviceRegistryCleanup のエントリーが含まれている場合には、リソースのクリーンアッププロセスはまだ保留中です。

  2. ファイナライザーのリストからファイナライザー iot.enmasse.io/deviceRegistryCleanup を手動で削除します。

    oc edit iotproject iot -n myapp

    これにより、リソースのコンテンツを含むテキストエディターが開きます。

    apiVersion: iot.enmasse.io/v1alpha1
    kind: IoTProject
    metadata:
      creationTimestamp: "2019-12-09T15:00:00Z"
      deletionTimestamp: "2019-12-09T16:00:00Z"
      finalizers:
      - iot.enmasse.io/deviceRegistryCleanup 1
      name: iot
      namespace: myapp
    1
    削除するファイナライザーのある行

    ファイナライザーの行を削除します。エディターを保存し、終了します。これにより、サーバーで自動的に更新がトリガーされ、システムは引き続き IoTProject リソースを削除します。

  3. ファイナライザーを削除すると、リソースは削除され、システムから表示されなくなっているはずです。
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