第1章 アップグレードに関する改善点の概要


1.1. アップグレードに関する改善点の概要

Ansible Automation Platform 2.6 には、Ansible Automation Platform 2.4 から 2.6 に移行する際の、アップグレードエクスペリエンスを大幅に改善する変更が含まれています。

注記

2.6 にアップグレードする前に、最新バージョンの 2.4 または 2.5 を使用している必要があります。

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シナリオ変更関連情報

2.5 から 2.6 へのアップグレード

2.5 から 2.6 にアップグレードしても、プラットフォームインフラストラクチャーの要件、アーキテクチャー、またはサービスは変更されません。2.4 から 2.6 へのアップグレードパスで説明されている改善点は、2.5 から 2.6 へのアップグレードパスにも存在しますが、プラットフォームゲートウェイサービスは 2.5 ですでに導入されています。

2.4 から 2.5 にアップグレードした場合は、従来のオーセンティケーター機能が削除されているため、2.6 にアップグレードする前に認証方法とユーザーを移行する必要があります。

2.4 から 2.5 へのアップグレード中に作成され、完全に移行されなかったユーザーは、2.6 にアップグレードするときにシステムから削除されます。2.5 でユーザーレコードをマージしたユーザーは、2.6 でもそのまま機能します。

2.4 からのアップグレード後に一度も 2.5 にログインしたことがない 2.4 Automation Controller ユーザーは、2.6 へのアップグレード後、Ansible Automation Platform UI にログインできなくなります。ユーザーは、直接の自動化実行に関しては後方互換性が維持されますが、プラットフォームのすべての機能にアクセスすることはできません。2.6 を活用する予定のすべてのユーザーが、アップグレードする前に 2.5 に正常にログインしていることを確認してください。

注記: 最新の 2.5 バージョンから 2.6 へのアップグレードは、RPM、コンテナー化、OpenShift Container Platform デプロイメントなど、すべてのデプロイメントタイプでサポートされています。

デプロイメントタイプに応じたアップグレードドキュメントを参照してください。

2.4 から 2.6 へのアップグレード

Ansible Automation Platform は、最新の 2.4 バージョンから 2.6 への直接アップグレードをサポートしています。2.6 では多くの改善が行われており、アップグレードエクスペリエンスが簡素化および改善されているため、推奨されるアップグレードパスは、2.4 から 2.6 に直接アップグレードすることです。

注記: RPM および OpenShift Container Platform デプロイメントを使用して、最新の 2.4 バージョンから 2.6 に直接アップグレードできます。ただし、Event-Driven Ansible 2.4、または 2.4 のコンテナー化されたデプロイメントからのアップグレードはサポートされていません。これらの機能はどちらも、バージョン 2.4 ではテクノロジープレビューだったためです。

デプロイメントタイプに応じたアップグレードドキュメントを参照してください。

 

Ansible Automation Platform RPM のデプロイメントでは、プラットフォームゲートウェイサービスが追加されたため、2.4 と比較して追加のインフラストラクチャーが必要になります。必要となるインフラストラクチャーは、growth デプロイメントと enterprise デプロイメントのどちらを導入するかといった要因によって異なります。

注記: 追加のインフラストラクチャー要件は、RPM デプロイメントをアップグレードする場合にのみ適用されます。

さまざまなアップグレードシナリオにおけるインフラストラクチャーとインベントリーファイルの変更に関する詳細は、インフラストラクチャーの変更 を参照してください。

 

エンタープライズ認証の設定とマッピング (SAML、LDAP、OIDC など) は、アップグレードプロセスの一環として、Automation Controller 2.4 からプラットフォームゲートウェイ 2.6 に移動します。アップグレード後にこれらの認証方法を手動で再設定する必要はありません。

注記: 認証アップグレードの改善は、RPM および OpenShift Container Platform のデプロイメントに適用されます。2.4 コンテナー化デプロイメントのテクノロジープレビューリリースからのアップグレードはサポートされていません。また、Event-Driven Ansible 2.4 のアップグレードはサポートされていません。

認証オプション全般については、アクセス管理と認証 を参照してください。

 

すべての Automation Controller の Identity Access Management (IAM) データは、アップグレードプロセスの一環として、Automation Controller 2.4 から 2.6 のプラットフォームゲートウェイに移動します。2.6 のプラットフォームゲートウェイにおける IAM データのデフォルトソースとして Automation Controller 2.4 を使用すると、ユーザーはメンバーシップを保持し、2.6 で適切なプラットフォームレベルのロールが割り当てられます。

アップグレードプロセスの一環として、以下が実施されます。

  • 2.4 のユーザー、チーム、組織、それらのメンバーシップ、および共通ロールは、Automation Controller 2.4 から 2.6 のプラットフォームゲートウェイに移動します。
  • Automation Controller 2.4 の管理者は、2.6 ではプラットフォームゲートウェイ管理者になります。
  • 2.4 の Controller 管理者は、2.6 ではプラットフォームゲートウェイ管理者になります。

アップグレード中に移行される組織、チーム、ユーザーの数が増えるほど、アップグレードにかかる時間は長くなります。たとえば、4,000 人のユーザー、400 のチーム、40 の組織のアップグレードと移行には、約 2 時間かかる場合があります。

注記: アイデンティティーアクセス管理の変更は、RPM および OpenShift Container Platform のデプロイメントに適用されます。2.4 コンテナー化デプロイメントのテクノロジープレビューリリースからのアップグレードはサポートされていません。

詳細は、アップグレード中のデータの移動 を参照してください。

 

一部の API は 2.6 では非推奨になります。

詳細は、API の変更点 を参照してください。

2.5 から 2.6 へのアップグレードと 2.4 から 2.6 へのアップグレード

Configuration-as-Code (CaC) アプローチをサポートするすべての Ansible Automation Platform コレクションで、Ansible Automation Platform コンポーネント全体で標準のグローバル環境変数名とモジュール変数名が使用されるようになりました。詳細は、2.6 の RBAC 新機能 および 2.5 から 2.6 に移行するユーザー向けの RBAC 変更点 を参照してください。

詳細は、Automation Hub の ansible.platform のドキュメントを参照してください。

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