3.5.2. Ceph ファイルシステムを FUSE クライアントとして手動でマウントする手順
Ceph File System をユーザー空間(FUSE)クライアントでファイルシステムとしてマウントするには、ceph-fuse
ユーティリティーを使用します。
前提条件
Ceph File System がマウントされるノードに、
ceph-fuse
パッケージをインストールします。Red Hat Enterprise Linux の場合は、以下を使用します。
[root@client ~]# yum install ceph-fuse
Ubuntu の場合は、以下を使用します。
[user@client ~]$ sudo apt-get install ceph-fuse
手順
マウントポイントとして使用するディレクトリーを作成します。MDS 機能と共に
path
オプションを使用した場合、マウントポイントはパス
で指定されたものである必要があります。mkdir <mount-point>
以下に例を示します。
[root@client ~]# mkdir /mnt/mycephfs
ceph-fuse
ユーティリティーを使用して Ceph ファイルシステムをマウントします。ceph-fuse -n client.<client-name> <mount-point>
以下に例を示します。
[root@client ~]# ceph-fuse -n client.1 /mnt/mycephfs
ユーザーキーリングのデフォルト名と場所を使用しない場合(
/etc/ceph/ceph.client.<client-name/id>.keyring
)、以下のように--keyring
オプションを使用してユーザーキーリングへのパスを指定します。[root@client ~]# ceph-fuse -n client.1 --keyring=/etc/ceph/client.1.keyring /mnt/mycephfs
クライアントを特定のディレクトリー内のマウントのみに制限し、作業する場合は、
-r
オプションを使用して、そのパスを root として処理するようにクライアントに指示します。ceph-fuse -n client.<client-name/id> <mount-point> -r <path>
たとえば、
/home/cephfs/
ディレクトリーを root として処理するようにクライアントに対して ID1
に指示するには、次のコマンドを実行します。[root@client ~]# ceph-fuse -n client.1 /mnt/cephfs -r /home/cephfs
ファイルシステムが正常にマウントされていることを確認します。
stat -f <mount-point>
以下に例を示します。
[user@client ~]$ stat -f /mnt/cephfs
その他のリソース
-
ceph-fuse(8)
man ページ * - Red Hat Ceph Storage 3 の 『管理ガイド』 の「 ユーザー 管理」の章