第1章 設定リファレンス
すべての Ceph クラスターには、以下の項目を定義する設定があります。
- クラスター ID
- 認証設定
- クラスター内の Ceph daemon のメンバーシップ
- ネットワーク設定
- ホスト名およびアドレス
- キーリングへのパス
- データへのパス (ジャーナルを含む)
- 他のランタイムオプション
Red Hat Storage Console や Ansible などのデプロイメントツールは、通常、Ceph の初期設定ファイルを作成します。ただし、デプロイメントツールを使用してクラスターをブートストラップする場合には、独自に作成することができます。
便宜上、各デーモンにはデフォルト値のセットがあります。その多くは ceph/src/common/config_opts.h
スクリプトで設定されます。これらの設定は、Ceph 設定ファイル、またはランタイム時にモニターの tell
コマンドを使用するか、Ceph ノード上のデーモンソケットに直接接続して上書きできます。
1.1. 一般的な推奨事項
Ceph 設定ファイルはどこでも維持できますが、Red Hat では、Ceph 設定ファイルのマスターコピーを維持する管理ノードを用意することをお勧めします。
Ceph 設定ファイルに変更を加える場合、一貫性を維持するために、更新された設定ファイルを Ceph ノードにプッシュすることをお勧めします。