2.2. 同じ場所に配置されたデーモンの専用リソースの設定


同じノードで 2 つの Ceph デーモンを共存させる場合には、Playbook ceph-ansible は各デーモンに CPU および RAM リソースを予約します。ceph-ansible が使用するデフォルト値は、『Red Hat Ceph Storage ハードウェア選択ガイド』の「推奨される最小ハードウェア」の章に記載されています。デフォルト値を変更するには、Ceph デーモンのデプロイ時に必要なパラメーターを設定します。

手順

  1. デーモンのデフォルト CPU 制限を変更するには、デーモンのデプロイ時に、適切な .yml 設定ファイルに ceph_daemon-type_docker_cpu_limit パラメーターを設定します。詳細は以下の表を参照してください。

    デーモンパラメーター設定ファイル

    OSD

    ceph_osd_docker_cpu_limit

    osds.yml

    MDS

    ceph_mds_docker_cpu_limit

    mdss.yml

    RGW

    ceph_rgw_docker_cpu_limit

    rgws.yml

    たとえば、Ceph Object Gateway のデフォルトの CPU 制限を 2 に変更するには、以下のように /usr/share/ceph-ansible/group_vars/rgws.yml ファイルを編集します。

    ceph_rgw_docker_cpu_limit: 2
  2. OSD デーモンのデフォルト RAM を変更するには、デーモンのデプロイ時に /usr/share/ceph-ansible/group_vars/all.yml ファイルに osd_memory_target を設定します。たとえば、OSD RAM を 6 GB に制限するには、以下を実行します。

    ceph_conf_overrides:
      osd:
        osd_memory_target=6000000000
    重要

    ハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) 設定では、osd_memory_target パラメーターを使用して OSD のメモリーを制限することをお勧めします。ceph_osd_docker_memory_limit パラメーターは必要ありませんが、使用する場合は、ceph_osd_docker_memory_limitosd_memory_target よりも 50% 高く設定して、CGroup 制限が HCI 設定のデフォルトよりも制約されるようにします。たとえば、osd_memory_target が 6 GB に設定されている場合は、ceph_osd_docker_memory_limit を 9 GB に設定します。

    ceph_osd_docker_memory_limit: 9g
警告

ceph_osd_docker_memory_limit パラメーターは使用しないでください。値を超えると、OSD が使用されていれば実行を停止することができます。osd_memory_target パラメーターはソフト制限を設定して、値を超えるとコンテナーが実行を停止し、割り込みサービスを停止するようにします。

関連情報

  • /usr/share/ceph-ansible/group_vars/ ディレクトリーにある設定ファイルのサンプル
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