B.3. Ceph Manager の手動インストール


通常、Ansible 自動化ユーティリティーは、Red Hat Ceph Storage クラスターをデプロイする際に Ceph Manager デーモン (ceph-mgr) をインストールします。ただし、Ansible を使用して Red Hat Ceph Storage を管理しない場合は、Ceph Manager を手動でインストールすることができます。Red Hat は、Ceph Manager デーモンと Ceph Monitor デーモンを同じノードに配置することを推奨します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • root または sudo アクセス
  • rhceph-4-mon-for-rhel-8-x86_64-rpms リポジトリーが有効になっている
  • ファイアウォールを使用している場合は、パブリックネットワーク上でポート 6800-7300 を開く

手順

ceph-mgr がデプロイされるノードで、root ユーザーまたは sudo ユーティリティーで以下のコマンドを使用します。

  1. ceph-mgr パッケージをインストールします。

    [root@node1 ~]# yum install ceph-mgr
  2. /var/lib/ceph/mgr/ceph-hostname/ ディレクトリーを作成します。

    mkdir /var/lib/ceph/mgr/ceph-hostname

    hostname を、ceph-mgr デーモンがデプロイされるノードのホスト名に置き換えます。以下に例を示します。

    [root@node1 ~]# mkdir /var/lib/ceph/mgr/ceph-node1
  3. 新しく作成されたディレクトリーで、ceph-mgr デーモンの認証キーを作成します。

    [root@node1 ~]# ceph auth get-or-create mgr.`hostname -s` mon 'allow profile mgr' osd 'allow *' mds 'allow *' -o /var/lib/ceph/mgr/ceph-node1/keyring
  4. /var/lib/ceph/mgr/ ディレクトリーの所有者とグループを ceph:ceph に変更します。

    [root@node1 ~]# chown -R ceph:ceph /var/lib/ceph/mgr
  5. ceph-mgr ターゲットを有効にします。

    [root@node1 ~]# systemctl enable ceph-mgr.target
  6. ceph-mgr インスタンスを有効にして開始します。

    systemctl enable ceph-mgr@hostname
    systemctl start ceph-mgr@hostname

    hostname を、ceph-mgr をデプロイするノードのホスト名に置き換えます。以下に例を示します。

    [root@node1 ~]# systemctl enable ceph-mgr@node1
    [root@node1 ~]# systemctl start ceph-mgr@node1
  7. ceph-mgr デーモンが正常に起動していることを確認します。

    ceph -s

    出力には、services: セクションの下に以下の行と同様の行が含まれます。

        mgr: node1(active)
  8. 追加の ceph-mgr デーモンをインストールして、現在のアクティブなデーモンに障害が発生した場合にアクティブになるスタンバイデーモンとして機能します。
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