8.5. Red Hat Ceph Storage 5.3z3


Red Hat Ceph Storage リリース 5.3z3 が利用可能になりました。この更新に含まれるバグ修正は、RHBA-2023:3259 アドバイザリーにリストされています。

8.5.1. 機能拡張

8.5.1.1. Cephadm ユーティリティー

ユーザーは OSD 仕様で crash_device_class を設定できるようになりました。

以前は、OSD の作成後にユーザーが手動で crash_device_class を設定していました。

このリリースでは、ユーザーが OSD 仕様に crash_device_class を設定できるようになり、cephadm がその仕様に基づいて作成されたすべての OSD をそのクラッシュデバイスクラスとしてマークするようになります。

構文

service_type: osd
service_id: SERVICE_ID_OF_OSD
placement:
hosts:
- HOSTNAME_01
- HOSTNAME_01
crush_device_class: CRUSH_DEVICE_CLASS(SSD/HDD)
spec:
data_devices:
paths:
- DATA_DEVICES
db_devices:
paths:
- DB_DEVICES
wal_devices:
paths:
- WAL_DEVICES

ユーザーは Prometheus 仕様で保持時間を設定できるようになりました。

以前のリリースは、保持期間を設定するには、unit.run ファイルを手動で編集する必要があり、Prometheus デーモンが再デプロイされるたびにこのファイルが上書きされていました。

今回のリリースでは、次のように Prometheus 仕様ファイルで保持時間を設定できます。

service_type: prometheus
placement:
  count: 1
spec:
  retention_time: "1y"

この例では、保存期間がデフォルトの 15 日ではなく 1 年に設定されています。

8.5.2. 既知の問題

  • Red Hat Ceph Storage Dashboard で Ceph ファイルシステムのスナップショットを管理するユーザー向けドキュメント

    この機能の詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイドの次のバージョンに含まれています。

  • Red Hat Ceph Storage Dashboard でホストを管理するドキュメント

    この機能の詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイドの次のバージョンに含まれています。

  • ユーザーが RBD イメージを即時にインポートするためのドキュメント

    rbd import コマンドの詳細は、次のバージョンのRed Hat Ceph Storage ブロックデバイスガイドに含まれています。

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