5.7. データプールの追加
Ceph File System (CephFS) では、データの保存に使用する複数のプールの追加をサポートします。これは以下に役立ちます。
- ログデータの冗長性プールの削減。
- SSD または NVMe プールへのユーザーのホームディレクトリーの保存。
- 基本的なデータ分離。
Ceph File System で別のデータプールを使用する前に、このセクションで説明されているように追加する必要があります。
デフォルトでは、ファイルデータを保存するために、CephFS は作成中に指定された初期データプールを使用します。セカンダリーデータプールを使用するには、ファイルシステム階層の一部を設定して、そのプールにファイルデータを保存するか、必要に応じてそのプールの名前空間内にファイルデータを保存し、ファイルおよびディレクトリーのレイアウトを使用します。
前提条件
- Ceph Monitor ノードへの root レベルのアクセス。
手順
新しいデータプールを作成します。
構文
ceph osd pool create POOL_NAME
以下を置き換えます。
-
POOL_NAME
は、プールの名前に置き換えます。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph osd pool create cephfs_data_ssd pool 'cephfs_data_ssd' created
-
メタデータサーバーの制御の下に、新たに作成されたプールを追加します。
構文
ceph fs add_data_pool FS_NAME POOL_NAME
以下を置き換えます。
-
FS_NAME
は、ファイルシステムの名前に置き換えます。 -
POOL_NAME
は、プールの名前に置き換えます。
たとえば、以下のようになります。
[ceph: root@host01 /]# ceph fs add_data_pool cephfs cephfs_data_ssd added data pool 6 to fsmap
-
プールが正常に追加されたことを確認します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph fs ls name: cephfs, metadata pool: cephfs_metadata, data pools: [cephfs_data cephfs_data_ssd]
オプション: ファイルシステムからデータプールを削除します。
構文
ceph fs rm_data_pool FS_NAME POOL_NAME
たとえば、以下のようになります。
[ceph: root@host01 /]# ceph fs rm_data_pool cephfs cephfs_data_ssd removed data pool 6 from fsmap
プールが正常に削除されたことを確認します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph fs ls name: cephfs, metadata pool: cephfs_metadata, data pools: [cephfs.cephfs.data]
-
cephx
認証を使用する場合は、クライアントが新しいプールにアクセスできることを確認してください。
関連情報
- 詳細は、Red Hat Ceph Storage File System ガイド の ファイルおよびディレクトリーレイアウト セクションを参照してください。
- 詳細は、Red Hat Ceph Storage File System ガイド の Ceph File System のクライアントユーザーの作成 セクションを参照してください。