5.11. クライアント機能


Ceph File System (CephFS) 機能を設定する際には、クライアントが Ceph File Systems を使用できるようにサポートしておく必要のある場合があります。これらの機能がないクライアントでは、他の CephFS クライアントを中断したり、予期せぬ動作をすることがあります。また、古いものや、クライアントが Ceph File System に接続しないように、新機能が必要になる場合があります。

重要

新たに追加された機能がない CephFS クライアントは自動的にエビクトされます。

fs features ls コマンドを使用して、すべての CephFS 機能をリスト表示できます。fs required_client_features コマンドを使用して要件を追加または削除できます。

構文

fs required_client_features FILE_SYSTEM_NAME add FEATURE_NAME
fs required_client_features FILE_SYSTEM_NAME rm FEATURE_NAME

機能の説明

reply_encoding
説明
Ceph Metadata Server(MDS) は、クライアントがこの機能をサポートする場合は、拡張可能な形式で応答要求をエンコードします。
reclaim_client
説明
Ceph MDS により、新しいクライアントがデッド、クライアントの状態が停止するなど、別のクライアントを回収できます。この機能は、NFS Ganesha により使用されます。
lazy_caps_wanted
説明
古いクライアントが再開すると、Ceph MDS は、クライアントがこの機能をサポートしている場合に限り、明示的に必要な機能を再発行する必要があります。
multi_reconnect
説明
Ceph MDS フェイルオーバーのイベントの後に、クライアントは再接続メッセージを MDS に送信してキャッシュ状態を再確立します。クライアントは、大きな再接続メッセージを複数のメッセージに分割できます。
deleg_ino
説明
Ceph MDS は、クライアントがこの機能に対応していると、inode 数をクライアントに委譲します。inode 番号を委譲することは、クライアントが非同期ファイルの作成を行うための前提条件です。
metric_collect
説明
CephFS クライアントは、パフォーマンスメトリックを Ceph MDS に送信することができます。
alternate_name
説明
CephFS クライアントは、ディレクトリーエントリーの代替名を設定して理解することができます。この機能により、暗号化されたファイル名を使用できます。
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