2.6. ファイルシステムのアフィニティーを設定する


特定の Ceph Metadata Server (MDS) に対する Ceph File System (CephFS) のアフィニティーを設定します。

前提条件

  • 正常で稼働している Ceph File System。
  • Ceph Monitor ノードへの root レベルのアクセス。

手順

  1. Ceph File System の現在の状態を確認します。

    [root@mon ~]# ceph fs dump
    dumped fsmap epoch 399
    ...
    Filesystem 'cephfs01' (27)
    ...
    e399
    max_mds 1
    in      0
    up      {0=20384}
    failed
    damaged
    stopped
    ...
    [mds.a{0:20384} state up:active seq 239 addr [v2:127.0.0.1:6854/966242805,v1:127.0.0.1:6855/966242805]]
    
    Standby daemons:
    
    [mds.b{-1:10420} state up:standby seq 2 addr [v2:127.0.0.1:6856/2745199145,v1:127.0.0.1:6857/2745199145]]

  2. ファイルシステムのアフィニティーを設定します。

    構文

    ceph config set STANDBY_DAEMON mds_join_fs FILE_SYSTEM_NAME

    [root@mon ~]# ceph config set mds.b mds_join_fs cephfs01

    Ceph MDS のフェイルオーバーイベントが発生すると、ファイルシステムはアフィニティーが設定されているスタンバイデーモンを優先します。

    [root@mon ~]# ceph fs dump
    dumped fsmap epoch 405
    e405
    ...
    Filesystem 'cephfs01' (27)
    ...
    max_mds 1
    in      0
    up      {0=10420}
    failed
    damaged
    stopped
    ...
    [mds.b{0:10420} state up:active seq 274 join_fscid=27 addr [v2:127.0.0.1:6856/2745199145,v1:127.0.0.1:6857/2745199145]] 1
    
    Standby daemons:
    
    [mds.a{-1:10720} state up:standby seq 2 addr [v2:127.0.0.1:6854/1340357658,v1:127.0.0.1:6855/1340357658]]

    1
    mds.b デーモンのファイルシステムダンプの出力に join_fscid=27 が含まれるようになりました。
    重要

    ファイルシステムがデグレードまたはアンダーサイズの状態である場合、ファイルシステムのアフィニティーを実施するためのフェイルオーバーは発生しません。

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