第8章 ファイルとディレクトリーのレイアウト
ストレージ管理者は、ファイルまたはディレクトリーのデータがオブジェクトにマップされる方法を制御できます。
このセクションでは、以下を行う方法を説明します。
前提条件
- 実行中、および正常な Red Hat Ceph Storage クラスター
- Ceph File System のデプロイメント
-
attr
パッケージのインストール
8.1. ファイルとディレクトリーレイアウトの概要
このセクションでは、Ceph File System のコンテキストにおけるファイルおよびディレクトリーのレイアウトを説明します。
ファイルまたはディレクトリーのレイアウトは、そのコンテンツを Ceph RADOS オブジェクトにマッピングする方法を制御します。ディレクトリーレイアウトは、主にそのディレクトリー内の新しいファイルに継承されたレイアウトを設定します。
ファイルまたはディレクトリーのレイアウトを表示および設定するには、仮想拡張属性または拡張ファイル属性 (xattrs
) を使用します。layout 属性の名前は、ファイルが通常のファイルかディレクトリーであるかによって異なります。
-
通常ファイルのレイアウト属性は
ceph.file.layout
という名前です。 -
ディレクトリーのレイアウト属性は
ceph.dir.layout
と呼ばれます。
レイアウトの継承
ファイルは、作成時に、親ディレクトリーのレイアウトを継承します。ただし、後続の親ディレクトリーのレイアウトは子には影響を及ぼしません。ディレクトリーにレイアウトが設定されていない場合、ファイルはディレクトリー構造のレイアウトで最も近いディレクトリーからレイアウトを継承します。