3.7. RADOS


Ceph は OSD レベルで OMAP リストを最適化するように

Ceph OSD での OMAP リストが最適化されました。

Bugzilla:2307146

不要なオブジェクト ID 修復チェックを削除することで、PG スクラブのパフォーマンスが向上した

以前は、すべての PG スクラブで repair_oinfo_oid() 関数がトリガーされ、従来のファイルシステムのバグにが原因でまれに発生していたオブジェクト ID の不一致が解決されていました。これにより、条件が該当しない場合でもオーバーヘッドが追加されました。

Bugzilla:2356515

pg-upmap-primary マッピングを OSDmap から削除できるように

この機能強化により、新しい ceph osd rm-pg-upmap-primary-all コマンドが導入されました。このコマンドを使用すると、いつでも OSDmap 内のすべての pg-upmap-primary マッピングを消去できます。

このコマンドを使用すると、コマンドで 1 回で pg-upmap-primary を削除します。必要に応じて、このコマンドを使用して無効なマッピングを削除することもできます。

重要

このコマンドはプライマリー PG マッピングを直接変更し、読み取りパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、慎重に使用してください。

Bugzilla:2349077

外部エンティティーのクラスターログレベルの詳細度を制御できるように

以前は、レベル設定に関係なく、デバッグの詳細ログがすべての外部ロギングシステムに送信されていました。その結果、/var/ ファイルシステムがすぐにいっぱいになります。

この機能強化により、新しい mon_cluster_log_level コマンドオプションが導入され、以前の mon_cluster_log_file_level および mon_cluster_log_to_syslog_level コマンドオプションは削除されました。

重要

このリリースからは、クラスターログファイルとすべての外部エンティティーのクラスターログレベルの詳細度を制御するには、新しい汎用の mon_cluster_log_level コマンドオプションのみを使用してください。

Bugzilla:2320860

Ceph は、健全性の警告サブシステムを利用して BlueStore の断片化を報告するように

これまで、Ceph では BlueStore の断片化の問題に関するログのエントリーが目立たないため、見落としがちでした。

この機能強化により、Ceph は断片化の問題をヘルスステータスで直接表示するようになり、検出までの時間が短縮され、トラブルシューティングが容易になります。

Bugzilla:2350214

空きディスク領域が断片化しているとの事前通知が搭載される

以前は、ディスク上の空き領域が大幅に断片化されている場合、空き領域の検索に時間がかかり、パフォーマンスに影響する可能性がありました。これはすぐに問題が発生するわけではなく、後の段階で空きディスク容量が非常に少なくなってから影響が現れました。

この機能強化により、config.bluestore_fragmentation_check_period オプションを使用して、ディスクアロケーターにクエリーを送信して、現在の断片化を確認します。デフォルトのチェック期間は 3600 秒 (1 時間) ごとです。断片化の値はレベル 0 でそれぞれの OSD ログに出力されます。値が空きの断片化レベル (デフォルト値 0.8 の config.bluestore_warn_on_free_fragmentation) を超えると、OSD の健全性の警告が発せられます。

その結果、事前に警告が発せられるため、ディスク領域の断片化のリスクがなくなります。詳細は、Ceph クラスターのヘルスメッセージを参照してください。

詳細は、Ceph クラスターのヘルスメッセージ を参照してください。

2 サイトストレッチクラスター (ストレッチモード) の新しいサポート

この機能強化により、2 サイトストレッチクラスターのデプロイメントが可能になり、ユーザーは Ceph の障害ドメインを OSD レベルからデータセンターまたはゾーンレベルに拡張できるようになります。この設定では、OSD と Monitor を 2 つのデータサイトに配置し、3 つ目のサイト (Monitor のみ) は、サイト障害時に MON クォーラムのタイブレーカーとして機能します。このアーキテクチャーは、自動フェイルオーバーを可能にし、スプリットブレインの発生を防ぎ、復旧をサポートすることで、フォールトトレランスを強化します。これにより、サイト全体の停止時であっても、クラスターの可用性とデータの整合性を維持できます。

RocksDB 圧縮を有効にすると、高速ストレージ要件が軽減される

この機能強化により、RocksDB 圧縮を有効にすると、Ceph Object Gateway の block.db 予約サイズが削減されます。新しい削減要件では、予約済み領域が 4% から 2.5% に変更されます。RocksDB 圧縮はデフォルトで有効になっています。

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