2.4. キャッシュモード
Data Grid の Cache Manager は、異なるモードを使用する複数のキャッシュを作成および制御できます。たとえば、ローカルキャッシュに同じ Cache Manager を使用し、キャッシュをインバリデーションモードで分散し、キャッシュを分散できます。
- ローカルキャッシュ
- Data Grid は単一ノードとして実行され、キャッシュエントリーに対して読み取り操作または書き込み操作を複製しません。
- クラスター化されたキャッシュ
- 同じネットワークで実行している Data Grid インスタンスは、自動的に相互を検出し、キャッシュ操作を処理するためにクラスターを形成することができます。
- インバリデーションモード
- クラスター全体でキャッシュエントリーを複製する代わりに、Data Grid は操作によってキャッシュのエントリーが変更するたびに、すべてのノードから古いデータを削除します。Data Grid は、ローカルの読み取り操作のみを実行します。
- レプリケートされたキャッシュ
- Data Grid は、すべてのノードで各キャッシュエントリーを複製し、ローカルの読み取り操作のみを実行します。
- 分散キャッシュ
- Data Grid は、ノードのサブセット全体でキャッシュエントリーを保存し、エントリーを固定所有者ノードに割り当てます。Data Grid は所有者ノードから読み取り操作を要求し、正しい値を返すようにします。
2.4.1. キャッシュモードの比較
選択するキャッシュモードは、データに必要な数量と保証によって異なります。
以下の表は、キャッシュモードの主な相違点をまとめています。
キャッシュモード | クラスター化 ? | 読み取りパフォーマンス | 書き込みパフォーマンス | 容量 | 可用性 | 機能 |
---|---|---|---|---|---|---|
Local | いいえ | 高(ローカル) | 高(ローカル) | 単一ノード | 単一ノード | 完了 |
Simple (単純) | いいえ | 最高(ローカル) | 最高(ローカル) | 単一ノード | 単一ノード | Partial: トランザクション、永続性、またはインデックスなし。 |
Invalidation (無効化) | Yes | 高(ローカル) | 低い(すべてのノード、データなし) | 単一ノード | 単一ノード | 完了 |
Replicated (レプリケート) | Yes | 高(ローカル) | 最低(すべてのノード) | 最小のノード | 全ノード | 完了 |
Distributed (分散) | Yes | メディア(所有者) | メディア(所有者ノード) | クラスター容量1 | 所有者ノード | 完了 |
- 1 クラスター容量
以下のように、分散キャッシュのクラスター容量を計算します。