7.3. JGroups スタックの調整およびチューニング
継承を使用して、デフォルトの JGroups スタックまたはカスタム設定の特定プロパティーを組み合わせ、拡張、削除、および置き換えます。
手順
- 新しい JGroups スタック宣言を追加します。
extends
属性で親スタックに名前を付けます。ヒントデフォルトの JGroups スタックを親として使用します。たとえば、
extends="tcp"
を使用して、デフォルトの TCP スタックを調整します。-
stack.combine
属性を使用してトランスポートプロパティーを変更します。
7.3.1. スタックの組み合わせ属性
stack.combine
は継承された JGroups プロパティーを変更します。
stack.position
は、変更するプロトコルを識別します。stack.position
を指定しない場合、Data Grid はデフォルトで継承された設定と同じプロトコルに設定されます。これにより、指定されていない属性がすべてデフォルト値にリセットされます。
値 | 説明 |
---|---|
| 既存のプロトコル属性を上書きします。 |
| 既存のプロトコルを置き換えます。 |
| プロトコルを JGroups スタックに挿入します。 |
| 継承された設定からプロトコルを削除します。 |
たとえば、prod という名前の TCP スタック設定を使用して、クラスター検出用に Gossip ルーターを評価します。
<jgroups> ... <stack name="gossip-prod" extends="prod"> 1 <TCPGOSSIP initial_hosts="${jgroups.tunnel.gossip_router_hosts:localhost[12001]}" stack.combine="REPLACE" stack.position="MPING" /> 2 <FD_SOCK stack.combine="REMOVE"/> 3 <VERIFY_SUSPECT timeout="2000"/> 4 <SYM_ENCRYPT sym_algorithm="AES" key_store_name="defaultStore.keystore" store_password="changeit" alias="myKey" stack.combine="INSERT_AFTER" stack.position="pbcast.NAKACK2" /> 5 </stack> ... </jgroups>