第11章 ファイル関連付けの設定
さまざまな形式のファイルを開いたりアクセスしたりするように RHEL を設定できます。
GNOME では、MIME (Multipurpose Internet Mail Extension) タイプを使用して、これらのファイルを開くために使用するファイルおよびアプリケーションの形式を特定するのに役立ちます。
11.1. 多目的インターネットメール拡張の種類 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GNOME デスクトップは MIME タイプを使用して次のことを行います。
- 特定のファイル形式をデフォルトで開くアプリケーションを決定する
- 特定の形式のファイルを開くことができる他のアプリケーションを登録する
- ファイルアプリケーションのファイルプロパティーダイアログなどで、ファイルの種類を説明する文字列を設定する
- ファイルアプリケーションのファイルプロパティーダイアログなどで、特定のファイル形式を表すアイコンを設定する
MIME タイプ名は指定された形式に従います。
media-type/subtype-identifier
media-type/subtype-identifier
image/jpeg
MIME タイプ名では、image
はメディアタイプであり、jpeg
はサブタイプ識別子です。
GNOME は、Freedesktop.org プロジェクトの Multipurpose Internet Mail Extension (MIME) 情報仕様に従って、次の情報を決定します。
- すべての MIME タイプ仕様ファイルを保存するマシン全体およびユーザー固有の場所
- 特定のファイル形式を開くために使用できるアプリケーションをデスクトップ環境が認識できるように、MIME タイプを登録する方法
- ユーザーがどのアプリケーションをどのファイル形式で開くかを変更する方法
MIME データベース
MIME データベースは、GNOME が既知の MIME タイプの情報を保存するために使用するすべての MIME タイプ仕様ファイルのコレクションです。
システム管理者の観点から見た MIME データベースの最も重要な部分は、/usr/share/mime/packages/
ディレクトリーです。ここには、既知の MIME タイプに関する情報を指定する MIME タイプ関連のファイルが保存されます。このようなファイルの例として、/usr/share/mime/packages/freedesktop.org.xml
があります。デフォルトでは、システムで利用可能な標準 MIME タイプの情報が指定されます。shared-mime-info パッケージがこのファイルを提供します。