第60章 サーバーおよびサービス
ReaR は 1 つの ISO イメージの代わりに 2 つの ISO イメージを作成する
ReaR では、
OUTPUT_URL
ディレクティブにより、レスキューシステムを含む ISO イメージの場所を指定できます。現在、このディレクティブを設定すると、ReaR は ISO イメージの 2 つのコピー(指定されたディレクトリー内に 1 つと /var/lib/rear/output/
デフォルトディレクトリーに 1 つ)を作成します。これには、イメージ用に追加の領域が必要です。これは、完全システムバックアップが ISO イメージに含まれている場合に特に重要になります( BACKUP=NETFS
および BACKUP_URL=iso:///backup/
設定を使用)。
この動作を回避するには、ReaR が機能したら追加の ISO イメージを削除するか、またはストレージが二重消費する期間を回避するために、デフォルトディレクトリーにイメージを作成し、これを必要な場所に手動で移動します。
この動作を変更し、ReaR が ISO イメージの 1 つのコピーのみを作成する機能拡張リクエストがあります。(BZ#1320552)
dovecot
の first_valid_uid
のデフォルト値が変更されました。
Red Hat Enterprise Linux 7 では、
dovecot
の first_valid_uid
のデフォルト設定が、/etc/login.defs
ファイルで UID_MIN
として指定されたシステム全体の設定と一致するように 1000
に変更されました。システムの UID_MIN
が手動で 500
に変更され、dovecot
のデフォルト値に依存している場合、dovecot
は first_valid_uid
よりも小さい ID を持つユーザーを提供しません。そのため、id が 1000
未満の通常のユーザーがある場合は、first_valid_uid
を更新する必要があります。これを行うと、dovecot
は期待どおりに機能します。(BZ#1280433)