第46章 仮想化
ネストされた仮想化
テクノロジープレビューとして、Red Hat Enterprise Linux 7 はネストされた仮想化を提供します。この機能により、KVM はハイパーバイザーとして機能し、独自のゲストを作成できるゲストを起動できます。詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 仮想化の導入および管理ガイドを参照してください。(BZ#1187762)
KVM ゲスト用の USB 3.0 サポート
KVM ゲスト用の USB 3.0 ホストアダプター(xHCI)エミュレーションは、Red Hat Enterprise Linux 7.3 では引き続きテクノロジープレビューです。(BZ#1103193)
一部の Intel ネットワークアダプターが Hyper-V のゲストとして SR-IOV をサポート
Hyper-V で実行している Red Hat Enterprise Linux ゲスト仮想マシン用の今回の更新では、新しい PCI パススルードライバーにより、ixgbevf ドライバーでサポートされている Intel ネットワークアダプターの Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) 機能を使用できるようになります。この機能は、以下の条件が満たされた場合に有効になります。
- ネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) に対して SR-IOV サポートが有効になっている
- 仮想 NIC の SR-IOV サポートが有効になっている
- 仮想スイッチの SR-IOV サポートが有効になっている
NIC の VF (Virtual Function) は、仮想マシンに接続されている
この機能は現在、Microsoft Windows Server 2016 テクニカルプレビュー 5 でサポートされています。(BZ#1348508)
Hyper-V のゲスト仮想マシンで PCI Express バスを介して接続するデバイス用にドライバーが追加されました
今回の更新で、PCI Express バス経由で接続するデバイスを、Hyper-V ハイパーバイザーで実行している Red Hat Enterprise Linux ゲスト仮想マシンに渡す際に、root PCI バスを公開する新しいドライバーが追加されました。この機能は現在、Microsoft Windows Server 2016 テクニカルプレビュー 5 でサポートされています。(BZ#1302147)
OVMF (Open Virtual Machine Firmware)
Red Hat Enterprise Linux 7 では、OVMF (Open Virtual Machine Firmware) がテクノロジープレビューとして利用できます。OVMF は、AMD64 および Intel 64 ゲストに対する、UEFI のセキュアブート環境です。ただし、OVMF は、RHEL 7 で利用可能な仮想化コンポーネントでは起動できません。OVMF は、RHEL 8 で完全に対応することに注意してください。