1.2. クラスターの作成
この手順では、
z1.example.com
ノードおよび z2.example.com
ノードで設定される Red Hat High Availability Add-On クラスターを作成します。
z1.example.com
で以下のコマンドを実行し、2 つのノードz1.example.com
とz2.example.com
で設定される 2 ノードクラスターmy_cluster
を作成します。これにより、クラスター設定ファイルが、クラスターの両ノードに伝搬されます。このコマンドには--start
オプションが含まれます。このオプションを使用すると、クラスターの両ノードでクラスターサービスが起動します。[root@z1 ~]#
pcs cluster setup --start --name my_cluster
\z1.example.com z2.example.com
z1.example.com: Succeeded z1.example.com: Starting Cluster... z2.example.com: Succeeded z2.example.com: Starting Cluster...- クラスターサービスを有効にし、ノードの起動時にクラスターの各ノードでクラスターサービスが実行するようにします。注記使用している環境でクラスターサービスを無効のままにしておきたい場合などは、この手順を省略できます。この手順を行うことで、ノードがダウンした場合にクラスターやリソース関連の問題をすべて解決してから、そのノードをクラスターに戻すことができます。クラスターサービスを無効にしている場合には、ノードを再起動する時に pcs cluster start コマンドを使って手作業でサービスを起動しなければならないので注意してください。
[root@z1 ~]#
pcs cluster enable --all
pcs cluster status コマンドを使用するとクラスターの現在の状態を表示できます。pcs cluster setup コマンドで
--start
オプションを使用してクラスターサービスを起動した場合は、クラスターが稼働するのに時間が少しかかる可能性があるため、クラスターとその設定で後続の動作を実行する前に、クラスターが稼働していることを確認する必要があります。
[root@z1 ~]# pcs cluster status
Cluster Status:
Last updated: Thu Jul 25 13:01:26 2013
Last change: Thu Jul 25 13:04:45 2013 via crmd on z2.example.com
Stack: corosync
Current DC: z2.example.com (2) - partition with quorum
Version: 1.1.10-5.el7-9abe687
2 Nodes configured
0 Resources configured